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2008年一番の、マンガ業界の事件をおさらい!

前代未聞ガッシュ!!問題で深手負った小学館の憂鬱とは?

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裁判用に雷句氏が用意したチラシ。若い
マンガ家からは、「よくぞ頑張ってくれた」
と雷句氏を評価する声が大きい。

 名門・小学館が揺れている。「週刊ヤングサンデー」などの休刊と、それに伴う「ビッグコミックスピリッツ」の急激なリニューアルに加え、会社全体でも、講談社を抜いて悲願の売り上げ1位を記録したのもつかの間、売り上げが急落するなど逆風だらけだ。しかし、なんといっても衝撃を与えたのは、看板ともいえる少年マンガ誌「週刊少年サンデー」の人気作だった『金色のガッシュ!!』の作者、雷句誠氏が「原画を紛失された」として編集部を相手取り裁判を起こした"事件"だろう。

 本稿では、2008年のマンガ界を代表する最もホットな話題のひとつということで、その顛末を振り返ってみたい。事の発端は5月に遡る。3月に同作の連載を終えた雷句氏はブログで5月、「週刊少年サンデーで仕事をする事はありません」と事実上の決別を宣言、さらに6月6日、編集部にカラー原稿を紛失されたため、小学館を提訴したことを明かした。驚いたのはその中身で、雷句氏はカラー原稿の紛失を端緒に歴代の担当編集者との軋轢を赤裸々に語り、いかにマンガ家が編集者によって抑圧されているかをアピールしたのだった。


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