「森ガール」という言葉がある。ゆるゆるワンピースに、ニットのモコモコした帽子をかぶり、首からはいつもトイカメラを下げていて日常生活の何げないワンシーンをパシャリ。つまるところ、ぷち文化系&スローライフ系に走っている割には恋愛方面にコンプレックスが少なく、わりかし乗り気なイマドキの女子が軟着陸しそうなキャラクター、といったところだ。なんで「森」ガールなのかというと、その外見がなんとなく「森にいそうな」感じの女の子だからだ(『ハチミツとクローバー』のはぐみを想像してもらいたい)。よって、森ガールは決して森には生息していない。彼女たちが生息しているのはむしろ、中央線沿線のぷちオシャレカフェや雑貨店だったり、写真や音楽などの表現難民系イベントだったりする。