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"オンナ道"の求道者が見た、日本一のオンナを決めるという戦場の真実とは?

首相を見下ろす「気品と身長」 辛酸なめ子の ミス・ユニバース 見聞録

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終了後、特別賞の美女2人と日本代表のフォトセッションではお互い目を合わさず、緊張感が漂っていました。熾烈な女社会の競争意識が窺い知れます。

 2008年12月に決定した、20人のミス・ユニバース日本ファイナリスト。半年間、突然の呼び出しや下着検査、オーラチェックなどイネス・リグロンの厳しい特訓を受け、イベントやショーに出演して女を磨き、5月の日本代表最終選考会(東京国際フォーラム)に臨みました。モデル出身者や元OL、米国公認会計士など、美と知性と身長に恵まれた女たちが最後のステージで代表の座を競い合います。

 客席の友人たちが候補者に声援を送る中、水着審査、男性をあしらうパフォーマンス審査、友人や家族に感謝する優等生スピーチ、さらに露出度の高い水着審査などが行われ、20人から13人、5人……と、どんどん減っていきました。最後に残った5人は誰がなってもおかしくない上玉揃いでしたが、世界に受けそうなオリエンタル系が選ばれると思いきや、一番フェミニンで可愛らしいルックスの宮坂絵美里さん(24/写真中央)が日本代表に。

 彼女はもともとイネスが推していたようで、公式パンフにも写真がたくさん出ていて、審査演目も時間が長め、ドレスも裾がふわっと広がって主役オーラを放っていました。発表直後、感動で一瞬泣きそうになっていましたが、すぐに自信に満ちた崇高な笑顔を取り戻し、近寄りがたい女の顔に。日本一の女は謙遜したり、愛嬌を安売りしてはいけません。数日後、麻生首相を表敬訪問し、ウォーキングを披露した宮坂さん。表敬と言いながらも、ヒールで身長がさらに高くなった彼女は気高い表情で首相を見下ろしていました。ミス・ユニバースの野心は止まりません……。

(辛酸なめ子)


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