>   >   > 大石始のマツリ・フューチャリズム【16】/思い出を作る【米軍基地】の盆踊り
連載
大石始のマツリ・フューチャリズム【16】

地域住民の間でも親しまれる、思い出を作る米軍基地の盆踊り

+お気に入りに追加

――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

1710_MF_10_PH_mono_230.jpg
緊張の面持ちながら、櫓の上で盆踊りに興じる米軍関係者たち。日々の仕事を忘れて会場を盛り上げる姿は、なんともほほえましい。(写真/ケイコ・K・オオイシ)

 去る8月5日の土曜日、神奈川県座間市で、とある盆踊り大会が開催された。今年で58回目を迎える座間の夏の風物詩「日米親善盆踊り大会」だ。この盆踊りが少々特殊なのは、在日アメリカ陸軍司令部が置かれる米軍基地、通称〈キャンプ座間〉で行われるということ。主催は在日米陸軍基地管理本部。近隣からの来場者も多いが、盆踊りの中心を担うのはあくまでも米軍関係者。今月は、ここ最近、盆踊りフリークたちの間でも静かに注目を集めつつある、この盆踊りの潜入レポートをお届けしよう。

 通常、米軍施設に入るためには、いくつかの手続きが必要となるが、この日は身分証の提示と簡単なボディチェックだけで入場できる(ただし、アルコールや危険物の持ち込みは禁止)。迷彩服を着たエントランスの関係者からは「Have a nice day!」という声をかけられ、その表情も実にリラックスしている。

 巨大な会場に一歩足を踏み入れると、そこはまさにアメリカ。バーベキューで豪快にチキンを焼く飲食ブースが広がっているほか、巨大なサウンドシステムを設置したステージでは、米軍関係者が爆音でボン・ジョヴィのカバーを披露している。また、DJブースでは大柄なDJがケンドリック・ラマーやブルーノ・マーズをプレイし、日米の若者たちが大騒ぎしている。

 盆踊りがスタートするのは夜7時頃から。大きな櫓と提灯でデコレートされた空間は通常の盆踊りとなんら変わらず、「ドンパン節」「炭坑節」「東京音頭」「ソーラン節」といった盆踊りの定番に加え、地元の盆踊り歌である「座間音頭」もかかる。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミア

2018年5月号

ウェブ(禁)新論

ウェブ(禁)新論

マンガで学ぶ「(裏)社会学」

マンガで学ぶ「(裏)社会学」
    • 【実際のヤクザ】に聞いた下半身事情
    • 【ヲタめし】ハロプロヲタのライブ後

華村あすか、19歳のプライベートセクシー

華村あすか、19歳のプライベートセクシー
    • 【華村あすか】クダモノとカラミます。

インタビュー

連載

    • 【アンジェラ芽衣】けっこう根暗なんです。
    • 【宮下かな子】森田童子にゾクゾク
    • 【冨手麻妙】映画界に愛された女優の身体
    • 密かに好成績を残した剣の貴公子
    • 【由美子】の夢は夜ひらく
    • 行政法研究者が語る日本の行方
    • 高須基仁の「全摘」
    • 【品川ヒロシ】が夜通し語る映画愛
    • 継続危機と対峙する【秋田の伝統祭】
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 【XXX Tentacion】SNS厄介者たちの続く伝説
    • 【元スパイ襲撃被害】スパイによる本当の諜報活動
    • ナチスの【優生学】が投げかけるもの
    • 町山智浩の「映画でわかるアメリカがわかる」/『サバービコン』
    • 実話を元に描かれた【映画でわかる】社会の病巣
    • 小原真史の「写真時評」
    • 「念力事報」/森友ふたたび
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 女はなぜ皆【星野源】を欲するのか?
    • 俺と伝説のラッパーたちとの交遊録
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 幽霊、文化系連合赤軍な雑誌の終焉。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』