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『林賢一の「ライク・ア・トーキングストーン」』【18】

内なる他者とのトークが「詩」なのかもしれない――【谷川俊太郎と覚和歌子】が送る詩の対話

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――元放送作家で、現在は脚本家として心機一転活動する林賢一が、生のトーク現場に裸一貫突入! 事務所の大看板・古舘伊知郎を始めとした先達たちが繰り広げるトークライブをレポートする。

谷川俊太郎 覚和歌子 対詩ライブ Vol.4

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人物:谷川俊太郎 日時場所:2016年9月24日@晴れたら空に豆まいて(代官山)

谷川俊太郎と覚和歌子が、数行ずつ交代で詩を書く“対詩”ライブ。詩が生まれる瞬間のワープロ変換がスクリーンに映し出されるスリリングな試み。


 国民的詩人、と断言してもいい詩人がいるとしたら谷川俊太郎さんだろう(ご本人は“詩人”と呼ばれることを嫌がるだろうけど)。21歳で処女出版した『二十億光年の孤独』は今でも繰り返し読まれる名著だし、学校の教科書にも多くの詩が載っていた。また、作詞、絵本、翻訳、脚本、散文、評論などさまざまな分野で創作活動を続け、詩人の枠に収まらない谷川さん。

 そんな国民的詩人・谷川さんはどんなトークをするのだろうか? 谷川さんが出演する「対詩ライブ」というイベントに行ってきた。谷川さんのお相手を務めるのは『千と千尋の神隠し』主題歌などを手がけた作詞家・詩人の覚和歌子さん。イベントはお2人が交互に詩を書いてゆき、ワープロで詩が生まれる瞬間を会場スクリーンに映し出すというスリリングな試みだ。

 交互に詩作を行うため、待機中の詩人へ、観客から質問を投げかけることができた。ただし、「詩」や「詩作」に関する質問だけに限定されている。つまり、谷川・覚にとっては、詩を書き、その休憩中に観客からの質問に答えるという濃密な2時間となる。5行以内の詩を6編ずつ書き、合計で12編の詩が生み出たらイベントは終了となる。ちなみに、当日書かれた詩は未定稿であるため、本稿には一切引用しない。あくまでも谷川さんのトークについて考えてみたい。

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