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第1特集
奇書か名著かエロスの知的好奇心【2】

性の文化史だけじゃない!歴代首相が愛読した作品社の経済書

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『21世紀の歴史――未来の人類から見た世界』(作品社)

 こちらの記事では「異端と逸脱の文化史」シリーズの書籍を中心に紹介してきたが、内田氏は作品社では政治経済・思想哲学の書籍も編集。ジャック・アタリ、アントニオ・ネグリといった世界的な思想家の著作も手がけている。

 また、内田氏が手がけた書籍で近年注目を浴びたのが、アタリ『21世紀の歴史』、ハーヴェイ『新自由主義』などのグローバル経済を扱ったものだ。

「リーマンショック以降、目先の経済状況だけでなく、もう少し歴史的、マクロ的な視野から経済を考えなければいけない……という考えが広まりました。そこで求められてきたのが、社会学や歴史学の分野の研究者が、現在の資本主義経済を分析した書籍なんです。“ビジネス人文書”と名付けて下さった方もいました。当時の歴代首相(麻生、鳩山、管)も必ず読書リストにあげていましたね」

 セルジュ・ラトゥーシュ『経済成長なき社会発展は可能か?——〈脱成長〉と〈ポスト開発〉の経済学』も、内田氏が手がけて話題になった書籍のひとつだ。

「2014年の都知事選で、脱原発を掲げて元首相の細川護煕さんが小泉純一郎さんに支援されて出馬した際には、お2人とも政策の理論的根拠にこの本を挙げていましたね。経済成長型ではなく、脱成長型の社会発展の可能性を考える内容で、経済危機が続く南ヨーロッパでは強く支持されています」

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