>   >   > 小説家【加藤ミリヤ】にゴーストなんかいません

――歌手を本業とし、アパレルブランドのデザイナーとしても活躍するシンガー・ソングライター、加藤ミリヤ。実は彼女にはもうひとつ「小説家」としての顔があった。アーティストとして確固たる地位を築き上げ、ただでさえ多忙な本業に加えて、なぜ彼女は小説を書き進めるのか? その“衝動”の根幹をえぐった。

1604_miriya.jpg
(写真/石黒淳二)

 芥川賞を受賞したピース・又吉直樹『火花』のような空前の大ヒット作が世に出る一方で、ほとんどの“タレント作家”たちは、版を重ねることすらできずフェードアウトしているのが現実だ。ところが2011年の処女作刊行以来、すでに3冊もの小説を上梓し、今なお旺盛に書き続けているアーティストがいる。加藤ミリヤ、27歳。

 すでに音楽の舞台で名声を得たはずの彼女が、毀誉褒貶の「毀」と「貶」ばかりが横行している文学界で、あえて戦い続ける理由を聞いてみた――。

ルールのない世界で不満を解き放ちたかった

「歌手にはそれぞれに歌う理由はあるけれど、私は“歌が好きだから”という理由で歌手を志したわけじゃないんです。ましてや、人前でそんな発言をしたこともない。あくまで私自身の“言葉を伝える手段”として音楽という形態を選んだんです。けれど、歌の歌詞には、実は制約がある。また、言葉数を削ぎ落とす作業から、韻を踏む作業など苦労する点も多い。それに引き換え、小説の言葉には基本的にルールはないと教えられたこともあって、私の心の感覚を解き放つには格好の舞台だと感じたんです」

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

人気記事ランキング
  1. 1やっぱり不倫はアウト! 全CMが放送中止で渡辺謙が大ピンチ!2017.5.17
  2. 2結局は国内向けのプロモーションに過ぎない!? 日本人アーティスト海外進出の皮算用とは!?2017.5.24
  3. 3あばれる君、イモトアヤコ、平野ノラ…生き残るのは誰だ? キャラ芸人を乱発するナベプロ――ブルゾンも使い捨て!? の育成戦略2017.5.17
  4. 4恐喝、根回し、ケタはずれのパワーゲーム……エージェント同士の殴り合いも!? ドンが牛耳った米国の芸能界2017.5.23
  5. 5佐々木希と渡部建の結婚に希望を見いだしている独身中年男性は、身のほどをわきまえるべきである。【佐々木】は希の風が吹く2017.5.23
  6. 6日本テレビの内定を断ったフジテレビのスーパールーキー・久慈暁子アナ“唯一の弱点”とは?2017.5.11
  7. 7お台場は今日も火事……河本準一の「生ポ」ネタでくりぃむ有田とフジがまた炎上2017.5.8
  8. 8【クロサカタツヤ×角 勝】“不作為”こそ罪 勘違いされたオープンイノベーションのまっとうな始め方2017.5.22
  9. 9成功の鍵は、圧力、妨害、そして根回し?マイケル・オーヴィッツによるハリウッド支配術2017.5.23
  10. 10【鈴木信也】ジャンプから消えたマンガ家はどうなる? 元ジャンプ作家が仕掛ける“穏やかな反撃”2017.5.24
Recommended by logly
サイゾープレミア

2017年6月号

「教育勅語」とはなんだったのか?

「教育勅語」とはなんだったのか?
    • 【教育勅語】の歴史学
    • 【教育勅語】と天皇
    • 【教育勅語】口語訳全文

三上悠亜が語る「アイドルの終焉」

三上悠亜が語る「アイドルの終焉」
    • 三上悠亜「アイドルになりたかった」

インタビュー

連載