>   >   > デタラメだらけの凋落要因の【5つの定説】

──新聞やテレビのビジネス番組、はたまた経済誌などで繰り返し語られている、2社凋落の要因の数々。しかし、それらの分析は本当に妥当だといえるのか? 徹底検証!!

1207_gaikyou.jpg
(写真/田中まこと)

【定説1】歴史的円高のせい?

【ANSWER】
実質レートで見れば決して円高ではない
 円相場が対ドルで戦後最高値(1ドル=75円32銭)を更新し、対ユーロでも11年半ぶりの高値水準(1ユーロ=95円台)に達するという状況下では、定説の通り、いくらコスト削減に努めても、海外市場で日本製品は割高となり、売れにくくなるのは事実。その点では、予想をはるかに超える円高が両社の収益低迷につながったのは間違いない。

 ただし、特集【2】でも解説したように両社の海外生産比率は高く、しかも物価の変動を考慮に入れた実質為替レートで見れば、今の水準は決して円高とはいえない。つまり、円高を業績悪化の主要因とするのは、山口正洋氏の言葉を借りれば、「経営手腕のなさを覆い隠すための大ウソ」なのである。

【定説2】サムスン電子に負けた?

【ANSWER】
韓国勢の好調はウォン安が主要因
 韓国政府の全面支援で売上高11兆8000億円の巨大企業に成長したサムスン電子の活躍ぶりは目覚ましい。しかし山口氏は、「今はウォン安だから調子がいいだけで、テレビ事業に関しては赤字だし、給与水準も下がっており、抱えている問題はソニーやパナソニックと大差ない」と見る。定説に反し、サムスン電子の隆盛は一時的なものだというのだ。

 また、日本のメーカー同様、製品の開発から組み立てまでを自社内で行うサムスン電子は、「現在世界の主流になりつつある水平分業モデル(製造を外注して自社ブランドで売る方法)への転換を図らない限り、日本のメーカーと同じ道をたどるだろう」と野口悠紀雄氏。そうした予測が現実となる日も遠くない!?

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミア

2018年8月号

男と女の性愛学

男と女の性愛学
    • 美人は残れない【女子アナ】新世紀
    • 世界の【女人禁制】スポットの歴史
    • 広告と【ジェンダー】の亀裂
    • 【生理用ナプキン】の考現学
    • 男子の疑問【生理用ナプキン】Q&A
    • 新たな性犯罪【ディープフェイク】
    • 【ヒップホップと尻】を科学する
    • ヒップホップ界の【尻アイコン】6人
    • 【性器形成】手術の進化論
    • 【性器形成】のプロセスを解説
    • 【ブロックチェーン】で刻む愛
    • 【信用創出】が課題の婚姻制度
    • 【女性活躍】を謳う職場の嘘
    • 【女性マンガ家】のエロ実体験
    • LGBT時代に問う【BL】の功罪
    • 【おっさんずラブ】はゲイ差別か?
    • 【ハウツーSEX本】の歴史的変遷
    • 【芸能人】と一般人の合コン最前線

橋本梨奈とギャル文化再考

橋本梨奈とギャル文化再考
    • 日本一"黒い"グラドル【橋本梨奈】登場

NEWS SOURCE

    • 相次ぐ【ラッパー】薬物逮捕の嘘
    • 【渡辺謙】ハズキルーペCM起用の怪
    • 【RADWIMPS】HINOMARU騒動の裏事情

インタビュー

    • 【小川紗良】是枝監督も注目の現役女子大生
    • 【ましのみ】実力派の不思議ちゃん
    • 【野口健】死による生への執着について

連載

    • 【都丸紗也華】ラーメン禁止なんです。
    • 【さとうほなみ】おじさまとセッション
    • 【酒井萌衣】元SKE48、夏の決意
    • パラアスリートの社会復帰
    • 【珠理奈】に傷心
    • ニッポンを救うCDOに求められる条件
    • 高須基仁の「全摘」
    • 伝統を守る【神田明神】の挑戦
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 【袴田事件再審棄却】検察と司法の体たらく
    • 町山智浩/『Leave No Trace』公園で発見された父娘の言えない傷
    • 【ゲノム編集】が侵す人類の未来
    • 小原真史の「写真時評」
    • 「念力事報」/サッカー日本代表に捧げる短歌
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 【あげくの果てのカノン】不倫にハマる卑屈女子の実態
    • 永井豪にインスパイアされた外国人アーティスト
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 和食に合う食中酒を求めて【ビール】を造る
    • 幽霊、女のいないポルノグラフィティへ。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』