>   > 1970年代以降、"歴史"は激変!?「江...

──司馬遼ブーム、吉原ブームに歴女歴ゲー。オンナ子どもからオッサンまで、日本人は歴史が大好き。だが、巷間語られる「日本史」が、最新の歴史学の常識からは程遠いものだとしたら? 「実証主義」と「マルクス史観」に支配された戦後日本の歴史学をぶち壊してきた、偉大なる歴史の改革者たちをとくと見よ!!

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『平清盛 前編』(NHK出版)。

 戦国時代を題材とした『戦国BASARA』(カプコン)を始めとするゲーム・小説の流行や、2005年頃から続く"歴女"ブーム、NHKのテレビドラマ『坂の上の雲』(09年11月~11年12月放映)のヒットなど、昨今、オヤジ世代のみならず若年層にも大人気の日本史。古今を問わず日本史は、エンターテインメントのいちジャンルとして広く国民に親しまれてきた。

 だが、それはあくまで社会一般のレベルに限っての話。『古事記』『日本書紀』の昔から、歴史というものには本来的に、国家が国民をひとつのアイデンティティのもとに統合するためのツールという側面がある。事実、戦前・戦中に興隆した皇国史観が国民を戦争へと駆り立てる精神的基盤となったように、歴史のそうした機能が時の為政者たちに利用されてきたことを忘れてはなるまい。だからこそ、特に戦後、あまたの歴史家たちが、既存の歴史の"改革者"となるべく学究の世界に身を投じ、地道な研究と熾烈な論争を重ねてきたのだともいえる。そして、後述のように教科書や一般の歴史認識との乖離が問題視されているとはいえ、現在の歴史学界の最先端を行く学説こそ、そうした"改革者"たちの栄光と挫折とをないまぜにしてようやく形作られた"血と汗と涙の結晶"なのである。

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