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宇野常寛の「批評のブルーオーシャン」
宇野常寛の批評のブルーオーシャン 第19回
連載

政治は"漂流"から抜け出せるか



2011.10.31

──既得権益がはびこり、レッドオーシャンが広がる批評界よ、さようなら!ジェノサイズの後にひらける、新世界がここにある!

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『国会要覧-第45版』(国政情報
センター)。

 先日、久々にテレビの討論番組に生出演した。NHKスペシャル『政権交代2年 政治は"漂流"から抜け出せるか』──小泉純一郎政権後、短命政権が続いて安定しない日本政治の脱出口を探るという番組だ。出演者は民主党から岡田克也氏と古川元久氏、自由民主党から石破茂氏と林芳正氏、経済学者の浜矩子氏、そして僕だ。正直、ひとりだけ(年齢的にも職業的にも)完全に浮いていた。自分でも、なんでこの面子に呼ばれたのか、さっぱりわからなかった(どうやら「若者代表」ということらしい)。しかし貴重な機会なので、僕なりに考え、可能な限り言うべきことを言ってきた。

 私見ではポスト・コイズミ的な政局混乱は、自民/民主という二大政党体制が機能していないため、議会制民主主義自体が麻痺しつつあることの証左である。誰もが気づいているが、今や両党は共に右から左まで、新自由主義から社民主義まで、親米から反米まで、ほぼ全ての論者が党内で一通り揃ってしまう総合デパート状態だ。呉越同舟が過ぎて政策レベルでまとまりようがない上、どちらも耳触りのいいことを述べて有権者のボリューム層に訴えようとするので、似たような政策になってしまう。どちらのマニフェストも幕の内弁当のようなもので、両者にはせいぜい副菜がコロッケか、カキフライかの違いしかない。僕の考えでは政界再編を視野に入れた選挙制度改革が必須だと思うのだが、番組の構成はそうは運ばなかった。



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著者プロフィール
宇野常寛(うの・つねひろ)
1978年生まれ。企画ユニット「第二次惑星開発委員会」主宰。批評誌「PLANETS」の発行と、文化・社会・メディアを主軸に幅広い評論活動を展開する。著書に、『ゼロ年代の想像力』(早川書房)、『批評のジェノサイズ』(共著/小社刊)、『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)など。
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