>   > 経済ジャーナリスト・須田慎一郎が語る「英...
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ハイブランドとファッションメディアとの癒着にも言及した『プラダを着た悪魔』。主人公を秘書に採用した編集長は、実在のモデルがいるというが......。(C) 2010 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

 金融市場の人間模様と暗部を描いた映画『ウォール・ストリート』が話題となっていますが、経済問題を扱った"タブーに挑んだ映画"は意外に多い。まず紹介したいのは、イギリスの社会構造と経済に焦点を当てた『キンキーブーツ』【1】。主人公は父親の急死で家業の老舗靴メーカーを継いだひとりの青年で、同社は靴作りの聖地といわれるイギリスのノーザンプトンにあり、オーダーメイドを守り続ける旧態依然の経営体制。かたくなな職人気質がアメリカの廉価な既製靴に押され、経営状況が悪化。苦境を打開すべく奔走する主人公は、ひょんなことからゲイのショーダンサー、いわゆるドラァグクイーンたちと知り合うことに。主人公はドラァグクイーンの派手なブーツの耐久性や履き心地に問題があることを知り、経営再建の商品として彼女(?)たちのブーツを作ろうとする話です。

 タイトルの"キンキー"とは、彼らマイノリティーを揶揄するスラングですが、現在のイギリスでは、経営不振に陥っている老舗メーカーは枚挙にいとまがありません。伝統と格式にしがみつき、社会的な地位に甘んじている経営体質では、今のマーケットメカニズムについていけない。そこから思い切った転換が求められるわけですが、同作では保守的なイギリスで差別されているドラァグクイーンのブーツを老舗メーカーが作るという内容で、ラディカルな転換例を突きつけました。作中で「ポルノグッズだ」と言われている彼女たちのブーツに、貴族などの上流階級が愛する老舗メーカーが救いを求めるというのは、業界のタブーとは言わないまでも、根強い階級社会へのアンチテーゼと映るはずです。

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オトナの写真学

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