>   > 急成長ケータイコミックへの表現規制がマン...

 紙のコミック市場は、坂道を転げ落ちるかのように、年々販売高を減らしている。1995年のピーク時に達成した5865億円が、07年には4699億円になってしまった(出版科学研究所調べ)。毎年ほぼ100億円ずつマンガ市場が消えている計算だ。

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『ワンピース』といったヒット作のほか、BL
やTLなどちょっとエッチな作品がケータイ
コミックでは人気が高いようだ。しかし、最
近は市場が需要過多で、作品が品薄との
意見もある。(写真はイメージ)

 だが、"救世主"が現れた。03年秋、auのパケット定額制の導入により、ケータイコミック市場が実質的に立ち上がったからだ。その後、ケータイコミックは倍々ゲームを続けて売り上げを伸ばし、07年度には、販売高229億円にも達した(インプレス調べ)。紙の落ち込みを補う巨大市場が出現した格好だ。
 
 たとえば、成人向け出版社の松文館は、ケータイコミック市場が立ち上がった直後に参入。数千部にとどまっていたやおい系(BL)コミックスの中には、数十万ダウンロードにもなる作品が現れているという。大手・中小出版社ともども、ライトなエッチ系マンガを牽引役に、「27歳OL」を想定モデルとするユーザーに支えられて、売り上げを伸ばしている最中だ。

 しかし、好事魔多し。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルなどの携帯キャリアに対して、2007年12月、総務省が青少年向けのフィルタリングの強化を指導したあたりから雲行きが変わってきた。キャリアは公式サイト内の"パトロール"を徹底。ケータイコミックの販売店(電子書店。出版社の直営店もある)が扱う作品の一部に対して「表現が過激だから、訂正しろ」と要求する"事件"も起きた。


サイゾープレミア

2017年4月号

片岡沙耶と考える下着デザイン事情

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