サイゾーpremium  > 特集  > 本・マンガ  > キスシーンをひたすら分析【1】/『接吻』で読む最新少女マンガ

――昨今の10代女子の胸をキュンキュンさせてやまないらしい大ヒット恋愛マンガの数々を、ただただキスだけにひたすら注目!そして、酸いも甘いも噛み分けたアラサーライターが勝手に徹底分析! こちらの記事と併せて読めば、女ゴコロが手に取るようにわかるようになるハズ!

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「Kiss(キス) 2017年02月号」(講談社)

 少女マンガは、基本的には「両思いになって、相手と思いを伝え合う」を目的とし、その目的地に至るまでの道筋を描いている。その道筋で明確に“進展した”と思わされるものが、「キス」。少女マンガの世界では、気持ちが伝わった結果としてキスをするのではなく、気持ちを伝える手段としてキスを用いることが多いのだ。もしかしたら、少女マンガにおける「キス」は、少年マンガでいうところの「戦闘シーン」なのかもしれない。『ONE PIECE』でルフィがアーロンと戦うように、少女マンガでは頬にキスをする。ルフィがクロコダイルを倒すと、少女マンガでは唇にキスをする。ルフィが数々の敵を倒して海賊王を目指すのと同じように、少女マンガでは数々のキスを経て、最終回でようやく意中の人へ思いが通じる。

 ということは、キスに着目して人気少女マンガを読んでみると、何か見えてくるものがあるかもしれない。そこで今回検証したのは、小学生向けからアラサー向けまでの6つのヒット作品。昨年ドラマが大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ』、今春実写映画の公開が決まっている『PとJK』と『ひるなかの流星』、松本潤主演でドラマ化もされた『失恋ショコラティエ』、本田翼主演で映画化された『アオハライド』、JSのバイブル『12歳。』をセレクト。各作品でのキスの回数や1巻あたりのキス出現率などをこちらのページで分析してみた。

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