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第1特集
文化人・財界人が語る孫正義の功罪【7】

ジャーナリスト・安田浩一が語る孫正義──差別から這い上がった強い精神が弱者を見放す?

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ジャーナリスト
安田浩一(やすだ・こういち)
1964年生まれ。週刊誌記者などを経て01年よりフリーに。著書に『ルポ 差別と貧困の外国人労働者』(光文社新書)。新刊にネット右翼の若者をルポした『ネットと愛国』(講談社)がある。

[ソフトバンクと孫正義の評価]
【○】差別を受けた出自から這い上がるために、早くから自分の道を見定めてまい進してきた強い精神には感動する。
【×】這い上がってきた結果、変化についていけない弱者にまでは考えが及ばなくなっているのは確か。

■ジャーナリストとして外国人労働者問題に取り組みながら、佐野眞一氏の『あんぽん 孫正義伝』の取材スタッフも務めた安田浩一氏だからこそ知り得た、孫正義の情念を聞く。

 『あんぽん』を上梓するにあたって、私も佐野眞一さんと一緒に、孫正義さんのインタビューに同席していました。孫さんは、柔らかい物腰でありながら、なんとも言えないすごみがあり、対峙していて緊張しました。覚悟というか、ゆらめく情念のようなものを感じさせるのです。孫さんの表情に変化が表れたのは、孫さんも一回行ったことのある、親戚のいる韓国・大邱を訪問した様子を伝えた時。韓国の親戚たちが、孫さんのことを忘れておらず、また来てくれるのを待っていることを伝えると、孫さんの目がやや潤んだのです。孫さんの、逆らいようもない半島へと続く血を感じた瞬間でしたね。

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