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──本文中でも述べた「歴史の改革者」たちのうち、オススメ研究者を勝手に推薦。この6人についていけば、歴史はもっと面白くなる!?

歴史人口学の世界的権威

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【1】速水 融(82)
はやみ・あきら
1929年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。同大学名誉教授。
09年に文化勲章受章。専攻は歴史人口学、経済史。

旧:「江戸はエコな文化都市」

新:「江戸京坂では人が死にまくり!!」

 速水の最大の業績は、50年代にフランスで提唱された歴史人口学を日本に導入し、「人口」という視点から近世を読み解いたことだ。例えば、江戸時代後期の日本の人口は2600万人前後で大きな変動なく推移したとされていたが、速水は、宗門改帳をもとに地域別に人口変動を分析し、実は多くの農村では人口は増え、逆に関東と近畿で減っていたことを立証。そこから、当時の100万人都市(江戸と京坂)は死亡率が高く、恒常的に都市以外の人口を労働力として吸い込むことで成立していたとする「都市アリ地獄説」を提起した。

 同説は欧州の学界にも共鳴現象を生み、同様の「都市墓場説」が提唱された。

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