サイゾーpremium  > 特集2  > 新進気鋭の社会哲学者がグーグルを斬る「グ...
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塚越健司氏の著書『日本人が知らないウィキリークス』(洋泉社新書y/共著)。

──「世界中の情報を整理すること」を使命と掲げ、数多くのサービスを提供してきたグーグル。それでは、グーグルという存在は、長期的に見て我々の社会にどのような影響を与えるのだろうか? フーコーやウィキリークスを研究している塚越健司氏に、グーグルと権力の関係、さらにグーグルがもたらす社会の変革について、話を聞いた。

 グーグルをめぐる議論では、ストリートビューのプライバシー侵害問題や、グーグルブックスの著作権問題が起きるたび、「あらゆる情報を集約しようとするグーグルが既存の権力や既得権益を打倒し、市民の情報を監視するビッグブラザー(独裁者)になるのではないか」と懸念する声が聞かれます。確かにその可能性がないとは言い切れませんが、グーグルが既存の権力の"対抗権力"として、現行の社会制度や公共、公益のあり方を激変させるということは、まずあり得ないでしょう。

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