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もはやLGBTの枠組みをも崩す!――三島由紀夫はゲイを見下した!? LGBTと日本近現代文学(秘)史

2018年7月 9日 11:00

――近年、欧米発のLGBTという概念が日本でも急速に浸透していることを実感する読者も多いだろう。だが、その言葉が登場するはるか前から、日本で同性愛を扱った文学作品は数多く生まれ、その描かれ方も進化してきた――。近現代文学史においてLGBTの表象がどう変容したのか、考察していきたい。

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谷崎潤一郎『卍』は1964年に初めて映画化された。監督は増村保造、主演は若尾文子と岸田今日子が務めた。

 先頃、経済評論家の勝間和代氏が女性のパートナーと交際していると自身のブログで公表し、それに対してはおおむね祝福するムードがメディアにもSNSにも漂っていた。日本でのLGBTを取り巻く環境はまだまだ十分ではないとはいえ、少しずつその理解は深まっているといえるだろう。では、近現代の日本文学において、LGBTはどう表現されてきたのか?

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