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テレビ局傘下に入るか、海外進出かアニメ制作会社生き残り戦略分析

2014年10月24日 12:52

――アニメファンが、作品を観る際にチェックするのが、「これはどこのアニメ制作会社が作っているか?」という情報だ。熱心なファンでなければあまり知られていない”制作会社”という存在だが、決して金回りがいいとはいえないアニメ制作事情において、彼らはどうやって生き残りを図っているのだろうか?

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すべては東映動画&虫プロから始まった!制作会社の変遷から見る日本のアニメ史
――事ここに至るまでには日本のアニメ業界の歴史が存在している。スタジオの派生と、業界構造の変化を重ねあわせながら、その歩みをざっくり見てみよう。

■50's
東映が始めた黎明期
戦前よりアニメーション制作を行うプロダクションは存在していたが、現在までに至るアニメスタジオの始祖は、52年設立の東映動画と言える。58年に、日本初の長編カラーアニメ映画『白蛇伝』を公開し、後進に多大な影響を与える。

■60's
テレビアニメ誕生とブーム
63年に日本初の連続テレビアニメ番組『鉄腕アトム』を制作、この成功を機にテレビアニメブームが到来。この頃生まれた竜の子プロ、東京ムービー、TCJ、ピー・プロダクションが、現在のアニメ業界の基礎を築く。当時のスタジオは基本的にテレビ局と系列化されていた。

■70's
作品数増加で競争激化
制作本数が増加し、スタジオの数も急増。アニメーターの人材不足が表面化し、優秀なスタッフの引き抜きが恒常化。人件費も高騰する。70年代初頭に東映動画ではリストラが行われ、虫プロは労働争議の結果、倒産。その後、同スタジオのスタッフがサンライズなどを起ち上げる。

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