世界的な“むし”の権威が語る!――技術革新で変わる採取と新種の発見
2020年12月21日 11:00
2009年9月16日 20:50
想定外の受賞枠数増加だったため、受賞者用のタスキが
足りず、上戸にはなし。
――以下、中森明夫(談)
「全日本国民的美少女コンテスト」は、「美少女コンテスト」というタイトルをつけたことが成功のいちばんの理由だと思う。「美少女」という記号は、「チャイドル」や「ジュニアアイドル」と違って、時間に左右されることなく、価値のあるまま流通している。もしかしたら「アイドル」という言葉よりも、社会に対する影響力が大きいかもしれない。いまだに「美少女」という言葉が通用するのは、日本のいわゆるエスタブリッシュな人々に強固な美少女幻想があるからでしょう。
第1回開催から20年以上たってだいぶ芸能界も変わったけれど、いまだに物事の決定権を握っているのはオッサンだ。オッサンたちは娘としての美少女をCMに使いたがる。大作映画でも、美少女のための椅子はひとつは用意されている。誰を起用するか決めるのは60〜70代くらいの監督。そうすると、「いまどきどこにこんな子が」というような絵に描いたような美少女が起用される。
私が審査員として参加した第7回は、グランプリを取った須藤温子に圧倒的に票が集まった。でも、私は上戸彩がいいと思った。社長もそう思っていることがわかった。でも、社長はゴリ押ししない。私は、まだ12歳で体も小さな上戸を推すと、ロリコンと思われるんじゃないかと心配だったが、「彼女は賞に入れたほうがいい」と強弁した。審査員にいたレコード会社の幹部や大物デザイナーは賛成しなかったな。歌唱賞をあげると自分のところから歌を出さなきゃならないし、モデル賞にするにはちっちゃいしということでしょう。急遽、審査員特別賞の枠を増やして、そこに入れることになった。あそこで私が言わなかったら、上戸彩は芸能界にいなかったかもしれない。だけど、マンガの『上戸彩物語』(フラワーコミックス)を見ると、審査会場で社長が「この子だ!」と決めたことになってる。ひどいよね。私のことなんて描かれてない(笑)。
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