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連載
[連載]カナ夫&カナ子の「LA大麻栽培記」【4】

剪定した不要なマリファナの葉の天ぷらを食べてみた!

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 ウチでフリーダという名で育てている、Chocoloco品種のカナビス(マリファナ)の雌株。前回レポートしたようなトッピングやLSTなどを行った栄養成長期の後、すくすくと育ち、“flowering stage”(生殖成長期)にやっと入りました。大麻愛好家たちは乾燥させたマリファナのバッズ(花芽)を吸うのですが、このバッズを育てる時期が始まったわけです。ただ、ここからは害虫、栄養不足、土のpH(水素イオン指数。酸性・アルカリ性の程度を表す尺度のこと)の状態に影響を受けやすいので、注意しなければいけない点が多くなります。

 それまでの栄養成長期では、栽培用テントの中でグロウライトを24時間つけっぱなしにしていましたが、まず明暗周期を12時間の光、12時間の暗闇に切り替えることで、花芽形成を促進させなければいけません。毎日12時間の闇を与えることで、カナビスは冬が近づいていると思い込み、繁殖する準備に入るので、バッズが成長し始めるのです。

 そこで、12時間の光と12時間の暗闇という明暗サイクルを保つために、ハイドロポニックス店(水栽培の園芸屋)で、照明をコントロールするタイマー「Titan Controlls Apollo 9」を17.95ドルで購入。このタイマーによって、午前9時から夜の9時までライトをオンに、夜の9時から午前9時までオフになるように設定しました。

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グロウライトをコントロールするタイマー「Titan Controlls Apollo 9」。

 もうひとつ、生殖成長期において気をつけなければいけない点は、グロウライトと植物の距離。栄養成長期にはグロウライトからカナビスのてっぺんまでの距離を約60センチに保たなければなりませんでしたが、生殖成長期に入ると、それを約45センチにしても問題ありません。ただし、この時期にカナビスは急激に成長するので、それに応じてライトの高さを調整する必要があります。

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グロウライトの高さはカナビスの成長に応じて調整していく。

 また、グロウライトにはVEG(栄養成長期)とBLOOM(生殖成長期)のスイッチが付いており、生殖成長期に入るときにその両方ともオンにしなければなりません。VEGのスイッチだけをオンにすると、栄養成長期に葉っぱを大きく健康的に成長させるための青いライトが発せられるのですが、VEGとBLOOMのスイッチを両方オンにすると、カナビスの背丈を高くし、バッズの成長を促す赤いライトが発せられます。この赤いライトには、カナビスに夏が終わると思わせる効果があります。よって、カナビスは冬に入る前に枝を長く成長させようとするので、結果、花が成長しやすくするのです。

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グロウライトに付いているVEG(栄養成長期)とBLOOM(生殖成長期)のスイッチ。

 さらにタイマーと同時に、バッズの成長を促進させるためにカナビスの液体肥料や、水のpHを測定するpHメーターとpH調整材もハイドロポニクス店で購入しました。

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バッズの成長を促す各種の栄養肥料。

 液体肥料を説明していくと、まずBotanicare社の「Hydroplex Bloom Maximizer」は、収穫量を最大限まで高める開花促進剤。エッセンシャル・オイル、天然糖、クロロフィル、プロテインの生産を促進し、花のサイズを増幅させ、外部からのストレスへの抵抗力を高めます。続いて「Liquid Karma」は、海藻エキス、海鳥の糞をベースにし、植物にとって吸収しやすい有機化合物を含むオーガニック活力剤。新陳代謝を高めることで、植物の生長を加速させる肥料です。そして「Pure Blend Pro」は、陸と海の微量ミネラルが含まれている肥料。特にバッズの成長に必要な亜リン酸を豊富に含んでいます。

 これらの液体肥料を水に混ぜてから、水のpHをメーターで測定し、pH調整材を使って土壌の適正なpHを保たなければなりません。カナビスは、弱酸性の土壌を好むので、pHの値を6.0から7.0の間に保つことが望ましいですね。7.0が中性で、pHの数値が低くなるほど酸性度が上がるわけですが、このように適正なpHを保てば、根っこが十分に栄養を吸収することができ、カナビスはより早く元気に育つようになるわけです。そして最終的に、収穫量も増えることになリます。

 ちなみに、ハイドロポニクス店で購入したpHメーターが「HM Digital PH-80 Hydro Tester」(35ドル)、pH調整剤がGrow Moreというブランドの「Up」と「Down」の946ミリリットル(各8.34ドル)です。

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左よりpH調整材の「Down」と「Up」、pHメーターの電極保存用溶液、PHメーター。

 具体的なpHの調整方法としては、まず、液体肥料の入った水の中にpHメーターを入れます。それが6.0を下回っていれば、pH調整材の「Up」を数滴入れます。再びpHテスターで測定し、6.0から7.0の間になっていればOKです。逆に、pHメーターで水を測定して7.0を超えていれば、「Down」の調整材を数滴入れて、6.0から7.0の間になるように調整します。カナビスには水と液体肥料を週1回ほど与えるのですが、このような作業を毎回行わなければなりません。

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水のpHは、このようにpHメーターで測定する。

 もうひとつ、生殖成長期の12/12の明暗周期に切り替える直前にしなければならないのが剪定作業です。カナビスの下部分20パーセントの葉っぱを取り除くのですが、このテクニックは“ロリポッピング”とも呼ばれています。下のほうの大きな扇型の葉っぱなどを取り除くことで、エネルギーが葉っぱの維持に費やされるのではなく、バッズの成長に集中するので、“ロリポップ”(ペロペロキャンディ)のようにバッズが大きくなる、というわけです。また、バッズを大きくするには、十分に光に当てることも不可欠。生殖成長期の初期段階で不要な葉っぱを取り除けば、バッズが発生する部分にまんべんなく光が行き届くので、バッズがさらに成長しやすくなるのです。

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エネルギーがバッズの成長に集中するために葉を剪定していく。

 こうした剪定作業で不要な葉っぱがたくさん発生するのですが、もったいなく感じたので、食してみることにしました。カナビスのバッズを加熱して吸引するとハイになるわけですが、生のカナビスの葉っぱを摂取しても一切ハイにはなりません。むしろ、そこにはオメガ3、オメガ9などの脂肪酸、ビタミンA、B、C、E、抗酸化物、カルシウム、カリウム、カロチン、亜鉛、セレンといったミネラルが豊富に含まれています。なお、生のカナビスにもCBDAとTHCAなどのカンナビノイド(化学成分)は含まれており、これを熱するとハイになる主成分であるTHC(テトラヒドロカンアビノール)とCBD(カンナビジオール)に変換されるのですが、熱を加える前は酸性の状態が保たれ、精神に作用することはありません。それどころか、生のカナビスに含まれるカンナビノイドは自己免疫疾患、関節炎、ガンなどの病気にも効果的といわれており、新たな“スーパーフード”として注目されています。自宅でマリファナを栽培する利点のひとつは、そんな生の葉っぱを多く手に入れられること。そこで、以前から試してみたかった生カナビスのスムージーとジュースを飲もうと思ったんです。

 まずスムージーは、生のカナビスの葉2カップ、皮を剥いたオレンジ1個、イチゴ1カップ、バナナ1本、水1カップをミキサーでブレンドして作りました。

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これらの具材をミキサーに入れて大麻スムージーを作る。

 バッズを燃やして吸ったときと同じような独特の草っぽい味と苦味がありますが、それがフルーツの甘みでうまい具合に中和され、飲みやすいですね。まあ、ホウレンソウなどのスムージーのほうが飲みやすいとは思いますが、生カナビスの健康効果を考えると、定期的に飲みたいドリンクです。

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完成した大麻スムージーはマリファナ特有の風味もあるが、飲みやすい。

 一方、ジュースは、スムージーと違って繊維分を取り除き、“青汁”の部分だけをいただくことになるので、カナビスの栄養分をより吸収しやすいんです。なお、材料は生カナビス4カップ、リンゴ4個、セロリ6本、きゅうり1本、生姜2センチ、レモン1個。

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大麻ジュースに使用したのは、このようなフルーツや野菜。

 これらをすべてジューサーに通すと、とても飲みやすいグリーンジュースの出来上がり。リンゴの甘さが生カナビスの苦味を消してくれて、マイルドな味わいに仕上がりました。個人的には、スムージーよりもこちらのジュースのほうが飲みやすかったですね。

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出来上がった大麻ジュースはマイルドな味わい。

 さらに、カナビスを使った料理をもうひとつ紹介しましょう。ロサンジェルスにはカナビスの葉っぱを揚げた天ぷらを提供している高級レストランがあるのですが、私たちも家でそれを真似て作ってみました。

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大麻の天ぷらを提供するLAのレンストランを取り上げた「L.A. CANNABIS NEWS」の記事。

 レシピとしては、米粉4分の3カップ、水1カップを混ぜた衣をカナビスの葉に付けてから、熱した油で揚げるだけ。ついでにレンコンやナスなど普通の野菜も揚げて一緒に食べましたが、カナビスの天ぷらは特有のスモーキーな風味に春野菜のような苦味が合わさった感じで、悪くないですね。念のため述べておくと、ジュースやスムージーと違って火を通しているわけですが、バッズのようにTHCを含む部位ではないので、ハイにはなりません。

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大麻天ぷらの作り方は、とっても簡単!

 今回はカナビスの栽培から話が少し脱線してしまいましたが、この先の約2カ月間は栄養と水を毎週1回与え続け、バッズの成長を見守っていくことになります。次回はその過程を紹介しましょう。

カナ夫&カナ子(かなお&かなこ)
東京出身、ロサンジェルス在住のフリーライターとカメラマン夫妻。音楽、アート、エンタテインメントの世界に長年関わってきたのに、これまで大麻は一度も吸ったことがなかった珍しい2人。ストレス、腰痛などを改善するべく、40代からカナビス(大麻)を健康目的で使用するようになる。カナビスの苗を知人からもらったことをきっかけに、現在栽培中。

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