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[連載]カナ夫&カナ子の「LA大麻栽培記」【2】

室内テントとLEDライトでマリファナが元気に成長!

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 前回、ロサンジェルスに住む私たち夫婦は友人からいただいたカナビス(マリファナ)の苗に“フリーダ”と名付け、自宅でその栽培を始めたことを書きましたよね。その後、2週間ほどフリーダを窓際で育てていましたが、ここからは成長を促進するために、本格的にグロウテント(室内栽培用テント)に入れて栽培することにしました。

 そこで、栽培方法の情報を得ようと、まず以下の「GrowWeedEasy.com」というウェブサイトを参考にしました。

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「GrowWeedEasy.com」より

 このサイトはステップ・バイ・ステップで育て方を教えてくれるので、ビギナーの私たちにとって非常にありがたいのです。ただ、ウェブサイトだけではわからないこともいっぱいあるので、自宅でのオーガニック・カナビス栽培のバイブルと呼ばれている『True Living Organics: The Ultimate Guide to Growing All-Natural Marijuana Indoors』という本をアマゾンで購入。日本から来た私たちにとって、アマゾンでフツーにマリファナ関連のグッズが買えるというのもちょっと不思議ですが、アメリカでは当たり前のようです。

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The Rev『True Living Organics: The Ultimate Guide to Growing All-Natural Marijuana Indoors』(Green Candy Press)

 この本には、室内でオーガニック・カナビスを栽培するための土壌作り、水のあげ方、害虫の予防法、栄養の与え方について細かく書いてあるので、とても役に立ちます。しかし、ビギナーである私たちにはウェブや本などの活字だけではまだまだ情報が足りません。そこで、地元の“ハイドロポニックス”の園芸屋さんに通うことにしました。前回の記事でも述べましたが、ハイドロポニックスとは水栽培のことで、その園芸屋さんでは自宅で植物を栽培するために必要な道具、土、サプリメントなどが販売されています。

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ロサンジェルス・グレンデール地区にある園芸店「No Stress Hydroponics」

 家の近くで発見したのが、No Stress Hydroponicsというハイドロポニックス店です。早速行ってみると、店長のアレックスは長いドレッドヘアでいかにもマリファナ好きという印象。ただ、ディスペンサリー(マリファナを販売するお店)のためにも商業規模で栽培した経験がある凄腕のグロウアー(栽培家)なので、彼の実践的なアドバイスはとても重宝します。

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「No Stress Hydroponics」店長のアレックス

 アレックスに「このお店のお客さんのどのくらいの割合が、マリファナ栽培をやってるの?」と尋ねてみたところ、「9割以上だね」と即答。「野菜を自宅で栽培しているお客さんは、ほんの一握りだよ」とのこと。カリフォルニア州では、自宅で6つのカナビスの植物を合法で育てることができるので、自宅栽培がいかにポピュラーなのかを実感します。

 それはともかく、フリーダを大きなポットに植え替えて、そこに入れる土を買わなければならないわけですが、なにせ土の種類があまりにも多いので、どれを使えばいいのか悩んでしまいます。アレックスにオススメを聞いてみると、1~2カ月の栄養成長期(vegetative stage)にはFoxFarmというブランドの「Happy Frog Soil」が最適だと言われました。

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カナビスの栄養成長期に適した「Happy Frog Soil」の土

 Happy Frog Soilは、カナビスが最大限の栄養源を吸収しやすいpH(水素イオン指数)に調整してあり、根っこの成長を促進させる土壌微生物、菌根菌が豊富に入っているそう。それによって植物の構造を強くし、カナビス全体の成長を促進することができるので、この土をチョイスすることにしました。ちなみに、前回も説明した通り、マリファナ愛好家はカナビスのメスのバッド(お花の部分)を乾燥させて吸っているわけですが、花芽形成が起きる生殖成長期(flowering stage)には花の成長を促進させるための別の土をまた使用しなければいけません。

 その後、プラスチックコップに入っていたフリーダを、園芸屋さんで買ったポットとHappy Frog Soilに植え替えました。アレックスいわく、カナビスの成長に合わせて徐々にポットのサイズを大きくしていくことで、成育がより早まるそうです。もともと大きいポットにカナビスの苗を植えたほうが植え替えの煩わしさは避けられますが、そうすると根っこが水浸しになってしまい、成長が妨げられる可能性が高いと。でも、最初は小さいポットのほうが、空気と水がバランス良く根っこに行き渡るようですね。

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小さいポッドから大きいポッドへ植え替えたフリーダ

 カナビスは栄養成長期の間に背が大きくなるのですが、茎と葉っぱのみが成長し、お花は咲きません。この時期に茎を太くし、葉っぱを元気に成長させることで、生殖成長期のバッドの収穫量が増え、味やクオリティもグンと良くなります。また、生殖成長期のカナビスはセンシティブになって害虫や栄養不足の影響を受けやすく、しかもそうなったときの対処が難しいので、栄養成長期の間に十分に栄養を与え、害虫を駆除しておかなければならないのです。

 そうしたことからもグロウテントが必要となるのですが、アレックスの助言に基づき、アマゾンでVivosunというブランドの48x24x60インチ(約121x60x150センチ)のものを$69.99(約7800円)で購入。特に生殖成長期になると、カナビスの背が高くなるので、このくらいの高さがあったほうがいいというアドバイスを受けました。また、この程度の幅があれば、2~3個のカナビスを同時に育てられるとのこと。そんなグロウテントの設置は意外に簡単で、鉄の枠組みを作ってから、キャンバスのテントを被せるだけです。

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Vivosunのグロウテントは、ジッパーで完全に閉じて、光を遮断することも可能

 アメリカでは、自宅でマリファナを栽培することがまだ違法の州も多いのですが、Vivosunのテントはクローゼットなどに見せかけられて目立たないので、人気があるようです。また、カナビスはたっぷりの光と水を必要とし、通気性のいい環境を必要としますが、このテントは5つの空気孔を装備。そして、最大限にカナビスに光を与えるために、テントの内側は反射する銀色の素材になっています。さらに、ジッパーで扉を開けなくてもカナビスの成長を観察できるよう、マジックテープで開けられる窓も装備されているのです。

 このようなグロウテントを用いたりしてカナビスを自宅で栽培する際、太陽の代わりになるのがグロウライト(植物育成ライト)です。大まかに3種類に分けられ、先述の「GrowWeedEasy.com」では蛍光灯、HID(高輝度放射灯)、LEDといったライトが紹介されていました。中でもLEDは、ほかのライトより温度が低く、冷却装置が内蔵されているとのこと。ほかの育成ライトを使用した場合、テントから熱を排出するための排気装置を別に買わなければならないですが、LEDの場合はテント内部の温度が高くならなければ排気装置を使わずに済みます。そのため、テントのサイズに合わせて、「GrowWeedEasy.com」で勧められていたViparspectraというブランドの450Wのグローライトをアマゾンから119ドル(約1万3000円)で購入。

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カナビスに不可欠な光を供給するViparspectra 450Wグロウライト

 カナビスというのは、光周期によって花成が誘導される植物。つまり、明暗のサイクルによって、カナビスは花芽(つぼみ)を作るわけです。栄養成長期の間は、18時間の光と6時間の暗闇、または24時間の光を与え続けることで、花を咲かせずに成長します。この明暗のサイクルを1~2カ月続けてから、12時間の光と12時間の暗闇に切り替えると、花芽形成が始まり、バッド(花芽)を2~3カ月で収穫可能。私たちが購入したViparspectra 450Wのグローライトには、“Veg”と”Flower”のスイッチが付いており、18:6か24:0の明暗が必要な栄養成長期には前者を、12:12の明暗が必要な生殖成長期には後者をオンにすればいいのです。ただ、グロウテントとグロウライトの購入が少し遅れてしまい、苗の成長が鈍っていたので、とりあえず24時間ぶっ続けで光を当てることにしました。

 なお、前述の本『True Living Organics』において、初心者のグロウアーはハイブリッドの品種から栽培を始めたほうがやりやすいと書かれていましたが、たまたまラッキーなことにフリーダは「チョコロコ」という品種のハイブリッド。チョコロコは「タイ・サティヴァ」と「チョコロープ・ヘイズ」という品種を掛け合わせて生まれたもので、90%がサティヴァ、10%がインディカです。自宅栽培をする際、純粋なインディカは生殖成長期が短くて収穫量が多い一方、サティヴァは生殖成長期が長くて収穫量も少ないといわれていますが、ハイブリッドは両者のそんな特徴のいいとこ取りになるので、初心者に向いているようです。

 ともあれ、フリーダを無事にテントに入れることができました。次回は、収穫量を増やす“トッピング”というテクニックをご紹介しましょう。

カナ夫&カナ子(かなお&かなこ)
東京出身、ロサンジェルス在住のフリーライターとカメラマン夫妻。音楽、アート、エンタテインメントの世界に長年関わってきたのに、これまで大麻は一度も吸ったことがなかった珍しい2人。ストレス、腰痛などを改善するべく、40代からカナビス(大麻)を健康目的で使用するようになる。カナビスの苗を知人からもらったことをきっかけに、現在栽培中。

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