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水谷 舞の「合コン四季報」 第13回

天才? それとも変態? リクルートのクールさ

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 今回は、青山の居酒屋にて5:5でスタート。男性陣は現役メンズ3名、OB2名の混成チームです。

「不景気だと求人が減るでしょ。ウチは採用情報で食ってるのでボロボロっす」という"リクルートの宮迫"ことA氏。「早期退職制度に応募したので、近々起業します」と、独立宣言するのはB氏。29歳にして辞めるなんて……と水谷が心配すると「リクルートではコレが普通」とキッパリ。「ウチは5年ぐらいで辞める人がめちゃ多い。40歳過ぎて会社にしがみついていると不思議がられる」(同)んだとか。

 退職するB氏に、同僚たちから花束が贈呈されましたが、C氏は 「卒業おめでとう!」と言って、副業で運営しているゴルフブランドのポロシャツをプレゼントしたかと思えば、女性陣にも同ブランドの商品カタログを配る堅実さを発揮。視線の先は、すでに独立後を見ています。色気のないビジネス交流会よろしく、B氏も新会社の名刺を配りまくりで、ベンチャー経営者であるOB2人も人脈を作ろうと必死です。

 そんなリクルートメンズは、一体どんな素顔なのでしょうか?

「東大閥だけど、変態ばかり。研究・開発じゃなくて、何か面白い仕組みを生み出したい! 官僚にはなりたくないけど、ビッグなことやりたい! と思ってしまった東大生が多い。俺も昔、電車乗るのにどんな格好まで許されるかというマーケティングをやったよ」と、自慢げに語るA氏。

「上半身ハダカOK、スパッツ一丁もOK。パンツ一丁はダメだけど、早朝時間帯なら大丈夫。『前の晩飲んでて、追いはぎされちゃったのね~』という目で見られるだけ」(同)

 まさに、天才と変態は、紙一重。そんな彼らですから、せっかく女性陣は美女を揃えたのに「キレイ」「可愛い」の称賛はなし。超優秀な人は、パンピーと脳の回路が違うようです。

 通常の合コンなら、そろそろここで「どんな人がタイプ?」などという展開になるはずなのですが……。

 求人情報誌を作るC氏が聞いてきたのは、水谷がCAをやめた経緯。JALにいても潰しが利かないので、数年勤めたら辞めるつもりだったこと、美の資産は年々目減りするから、コラム執筆に活路を見いだしたことなどを話したら、「その発想がリクルートっぽい。ウチでやっていける」と言われてしまいました。

 ちなみに、リクルートを希望する学生へのアドバイスを聞くと、

「ウチの企業理念を丸ごと言う人、自分の将来像を熱く語る人はどっちもダメ。会社が目指している方向性と自己実現の方向性の重なり合った部分を言える人が求められる」

「3年の契約社員制度がある。辞める時に200万円もらえるので、それで第二の人生をスタート。会社を踏み台にしたい人向け」

 さすがリクルート! 優秀な人材を安く使い捨てる、いや、世に輩出する術は、あらゆる企業のお手本です。

 そして23時を回った頃、合コン総研の至宝、Gカップ美女が登場!

「あ、あれがウワサの!」

 急にざわめき立つメンズ。結局は、そこかよ! と突っ込みたくなるような正常な反応がようやく見られました。

 リクルートの前期決算は、純利益97%減。雇用縮小の影響をもろに受けていますが、現場では混乱が起きるどころか「退職金が上乗せされるから今がチャンス!」とばかり将来のビジョンを持って独立したい人が急増中なんだとか。各界に優秀な人材を輩出する同社。「脱・官僚」な日本をつくるのは彼らだ!?

[合コンメンズ判定]★★★★★

派手な宴会芸があるわけでもなく、女性陣をチヤホヤしてくれるわけでもないので、お姫様扱いしてほしい女子には物足りないかも。高収入の彼らが、"ほぼ割り勘"を求めるのは、守銭奴だからではなく、女子も自立した労働人口として認めている証左なのでしょう。しかも、合コンの場でもビジネス交流会や即売会をするあたり、野心の高さはピカイチ。優秀(にみせかける)口のうまさと抜け目なさで、不況の網目をかいくぐるサバイバルスキルは、結婚相手としても高く評価できます! よって星5つを進呈しま~す!

[今月の合コン必勝服]
就職面接官がいかにも好きそうな、清楚なひざ丈Aラインワンピで、リクルートメンズのお嫁さん候補内定をゲットできるかも♪

水谷 舞(みずたに・まい)
大学卒業後、日本航空入社。NY、パリ、ミラノ便など、国際線ビジネス、ファーストクラスを中心に約5年間乗務。現在はレポーター、女優業の傍ら、「合コンは最高のエンターテインメント」をモットーに、"合コン総研アナリスト"として活躍中。公式ブログ


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