>   > 日本のテレビ局は韓国を見習うべき
連載
クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』第56回

【クロサカタツヤ×大原通郎】傾いた日本のテレビ局を立て直すには、韓国の戦略を今一度見習うべき

+お気に入りに追加

通信・放送、そしてIT業界で活躍する気鋭のコンサルタントが失われたマス・マーケットを探索し、新しいビジネスプランをご提案!

1809_P098-100_graph001_520.jpg
●主なメディアの平日1日の平均利用時間
出典:総務省情報通信政策研究所「平成28年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

――視聴率も収益も右肩下がりの日本のテレビ局。そしてそこにやってきたNETFLIXにアマゾンにDAZNといった黒船たち。放送と通信の融合を掛け声に、法律こそ変わったものの肝心の放送業界のマインドは変わらないままでいたら、世界中で映像コンテンツの主役はネット企業へとシフトして、コンテンツ制作における力学も変化しつつある。日本のテレビ局はこの先、生き残るためにはどうすればいいのか。

クロサカ 今月のゲストは『テレビ最終戦争』(朝日新書)を上梓されたばかりの、大原通郎さんです。さっそくですが、放送業界、そして放送局で今、何が起きているのでしょうか。

大原 この本は、アマゾンやNETFLIXなどのIT業界が映像コンテンツの覇権を握りつつあり、特に、放送ビジネスを侵食している実態を解き明かしています。今、放送業界が直面しているこの状況は、放送局がデジタルとインターネットを甘く見ていた、そうした変化に積極的に対応する勇気がなかったことが原因だと思います。日本の放送市場は2兆円もあり、経営者は従来のままでやっていけると思っていたのです。このため新しいことにチャレンジする意思が薄かったと言えるのではないでしょうか? 制作現場には意欲的で優秀な人間がいたけど、彼らがやりたいと言っても「それは金になるのか?」と問われ、その時点では未知数なために潰されてしまいます。

クロサカ 例えばNHKは、ドラマの脚本制作時から著作権担当が脚本家に張りついていて、作品内で著作権処理が必要なシーンを事前チェックし、場合によってはそのシーンの差し替えを指示するようなこともあると聞きました。また民放では、あるドラマで事前に出演者から承諾を得なかったため、2次利用ができずビジネスを膨らませることができなかったそうです。

大原 テレビ局が後ろ向きなので、それ以上のビジネス展開をしないこともありました。放送したら、そのあとはDVD販売や国内の有料チャンネルに売ることくらいで海外に展開して大きくビジネスしようとはあまり考えてこなかったのです。欧米や韓国の放送局は、インターネット配信を含め番組を世界に売ろうと積極的に展開しています。しかしそうした発想は、残念ながら日本の放送局にはありませんでした。やはりこれまでは国内の広告費だけで十分に利益が上がっていたから、それ以上のことをするモチベーションがなかったからです。

クロサカ たまに海外の放送局と提携したり、番組を共同制作したりすることもありますよね。

大原 私が知る例でも、ある民放が東南アジアの国営放送局とドラマを共同制作しましたが、プロモーションも少ないし、そもそも放送が土曜日の昼間だったため、まったく注目を集めなかった。ほかにも、共同制作が頓挫したり、出資した現地のケーブルテレビむけ制作会社が経営破綻したりしていますね。

クロサカ 確かに振り返って見るといろいろあったにもかかわらず、何ひとつ残っていないような……。2006年に当時の竹中平蔵総務大臣が「通信・放送の在り方に関する懇談会」を開いて、野心的な提言がまとめられました。でも、その実現に向けた手がかりが見えてきたのは、ここ1~2年のことです。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミア

2018年10月号

最強のグラビア

最強のグラビア
    特別グラビア(1)
    • 【TikTok】で話題の美人姉妹が水着に!
    ピタピタのヨガウェアがエロい!?
    • ヌケる【筋トレ】グラビア雑誌
    • 【Tarzan】はエロい? 厳選グラビア
    特別グラビア(2)
    • 【山地まり】女性も悶えるセクシーショット
    グラビアを支える縁の下の力持ち
    • 表舞台に立てない!【レタッチャー】のトホホ話
    特別グラビア(3)
    • イメージビデオ界の新星【安位薫】18歳の肉体
    グラドルの登竜門!秋葉原イベントの裏側 声優のグラビア的価値とは?
    • グラビア業界を席巻する【声優】ブームの危険性
    • この【声優】の写真集がすごい!
    特別グラビア(4)
    • 【青山ひかる】がヒップホップなセクシーコス
    女性も楽しめるエンターテイメント空間
    • グラビアで見る【バーレスク】文化概論
    • 【バーレスク東京】オーナーが語る歴史
    奥深い遺影の世界
    • 人生最期のグラビア【遺影】研究
    極楽とんぼ・加藤浩次も大炎上
    • 過激すぎる【AbemaTV】のお色気番組

EXILE・関口メンディーの肉体美

EXILE・関口メンディーの肉体美
    • 【関口メンディー】特別グラビア

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • 【小瀬田麻由】大失恋したんです。
    • 【本郷杏】美しすぎるポンコツ
    • 【吉岡里帆】を脱がさないで
    • 【ニッポンのサラリーマン】のポテンシャル
    • 特別対談【横浜銀蝿・翔×高須基仁】
    • 【ボン・ジョヴィ】とボンダンス
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 【オークワフィナ】女優?芸人?なフィメールラッパー
    • 町山智浩/『クレイジー・リッチ』ハリウッドで起きたアジア人革命
    • 【移民】を認めない世界第4位の移民大国日本
    • 小原真史の「写真時評」
    • 「念力事報」/平成さくらももこ絵巻
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 【オーシャンズ8】肩肘張ったフェミからの脱出
    • 陰毛に執着するオーストラリア人アーティスト
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • クラフトビールを仕込む異色の【ラーメン屋】
    • マスターベーションの悩みから生まれた【薔薇の種】
    • 幽霊、グラビアの美少女よもやま話。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』