サイゾーpremium  > 特集  > IT  > 通信環境激変で配信戦国時代到来?【1】/【Amazon】がテレビ局になる日

――ここ数年、テレビ局が自社コンテンツをウェブで配信するプラットフォームを作る動きが目立っている。一方、政府の規制改革推進会議では、ネット事業者の放送事業参入へ規制緩和を検討しているという。今後さらに、動画配信ビジネスが活発化していくことが予想される中で、テレビ業界はサバイブしていけるのだろうか?

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今年度に入って、数々の長寿番組に、打ち切りを断行したフジテレビ。番組終了になって今さら惜しむ声が聞こえてくるのも悲しい。

 国民的アニメ「サザエさん」の新スポンサー陣の企業名が正式にテレビ画面を飾ったのは、エイプリルフールで巷が賑わう4月1日のことだった。これまで長らくメインスポンサーを務めてきた大手電機メーカー・東芝の名はそこにはなく、日産、日清食品、花王、アース製薬、宝くじ、西松屋、大和ハウスなど、大手ドメスティック企業が名を連ねた。そして、かねてから新スポンサーになると発表されていた、あの外資系企業の名もそこにあった。そう、EC世界最大手・アマゾンだ。

「買いものしようと街まで、でかけなくなったサザエさん」と、ネット上では有名テーマ曲の行方に物議が巻き起こっていたことはさておき、なぜアマゾンはサザエさんのスポンサーになったのか。それについては、アマゾンの一押し商品である家庭用AIスピーカー「アマゾンエコー」や、会員サービス「アマゾン・プライム」の販売を強化するためとの分析が主流となっている。例えば、百年コンサルティングの鈴木貴博氏は、ダイアモンドオンラインへの寄稿記事の中で次のように書いている。

〈このタイミングで『サザエさん』のスポンサーになったアマゾンの戦略意図は絞られてくる。(中略)アマゾンが大衆に向けて売りたい商品が2つある。1つは人工知能アレクサを搭載したスマートスピーカー「アマゾンエコー」(Amazon Echo)だ。(中略)もう1つ、アマゾンが今販売を伸ばしたいのが「アマゾンプライム」(Amazon Prime)…〉(原文ママ)

 確かに、アマゾンエコーなど家庭用AIスピーカーは、これから世界中で需要が伸びていくとされている話題のAIoT端末だ。先行者であるアマゾンとしては、しっかりと市場をつかみたいはず。世界のAIアシスタント市場で、アマゾンエコーが占めるシェアは5割強(17年)とされているが、グーグルやLINE(NAVER)などのIT各大手らが競合商品のセールスを強化しており、年配の視聴者も多い国民的アニメのCM枠で宣伝して、差別化をはかろうと考えたとしてもなんら不思議ではない。日本での会員数が約600万人とされているアマゾン・プライムにしても、事情は同じだ。ECサービスやコンテンツプラットフォームとして勝ち抜くためには、仁義なきユーザーの囲い込み作戦が必須となる。そのため、影響力や好感度が高いテレビ番組の広告枠を買うという選択は、企業の行動として当然の選択かもしれない。が、果たしてそれだけが理由なのだろうか……?

通信無制限でサーバーがダウン

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