>   > 精神異学~忘れられた治療法~【10】/本当に存在する【電気ショック療法】の正体
連載
精神異学~忘れられた治療法~【10】

【精神科医・岩波明】北九州監禁殺人事件でも利用! いまは安全な「電撃療法」の正体

+お気に入りに追加

[語句解説]「電気ショック療法」

1804_P106-107_200.jpg

頭部に電極を当て、通電することによって人為的にけいれん発作を引き起こすもの。統合失調症における興奮状態や、希死念慮が強い重度のうつ病に対して有効だが、そのメカニズムは未解明。現在では麻酔科医の管理のもと、筋弛緩薬を投与して行われる「無けいれん法」が主流となっているが、過去には、暴力的な患者に対する懲罰的な意味合いで用いられることもあった。


 電気ショック療法は、一般の方にはあまりなじみはないかもしれません。あるいは、この療法は治療方法というよりも「懲罰」のイメージが強く、何か恐ろしいものというイメージを持っている人も多いことでしょう。そもそも「けいれん発作」というものは、てんかんをはじめとしてなんらかの疾患の症状であり、これを人為的に起こすことによって治療効果を得るという考え方には違和感を感じる。そのような人は、専門家の中にも少なくないようです。

 実際、過去の時代においては(あるいは現在も)、電気ショックは拷問や刑罰の手段として用いられてきました。映画やテレビドラマの中では、電気ショックによる拷問シーンがたびたび登場します。

 1987年に公開され大ヒットした『リーサル・ウェポン』(リチャード・ドナー監督)という映画があります。メル・ギブソン演じるマーティンは特殊部隊の経験もある優秀な刑事でしたが、妻を亡くし日々の生活に疲れて自殺も考えている状態。彼は麻薬課から殺人課に異動となり、そこで年上の黒人刑事ロジャーと出会います。

 その後、相棒となった2人の刑事は巨大な敵に立ち向かっていくわけですが、その中に、麻薬組織によって彼らが拷問を受けるシーンが出てきます。そこで使用されたのが、電気ショックでした。これによりマーティンはほとんど失神するまで拷問を受けるのですが、間一髪反撃に転じ敵のボスを倒す――というストーリーになっています。

 実際の犯罪事件においても、電気ショックが使用されたことがありました。2002年、福岡県において他に類を見ない犯罪事件が発覚します。かの有名な、北九州連続監禁殺人事件です。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミア

2018年7月号

タブーな本150冊

タブーな本150冊
    • 【出版業界】やっぱり死す!?業界裏話
    • 【EXILE】が熱く語る自己啓発本の世界
    • 【AI本】が説く人類の幸福論
    • 【サッカーとカネ】を暴く書籍群
    • 【鈴木ふみ奈】Hカップが本まみれ
    • 【人気声優】の新書が増えたナゼ
    • 【現役声優】話題の新書を辛口批評
    • 【韓国】の近代化を知るための1冊
    • 【脱北者】たちの告白本の中身
    • 【アメリカ人種差別】の今をえぐる本
    • 【LGBT】と日本近代文学(秘)史
    • 【アメリカ】文学とLGBT
    • ヤバい【SF小説】の耽美な世界
    • エキサイティングな【米国】の書評
    • 【ミチコ・カクタニ】のアートな書評
    • 【校閲者】が語る言葉狩り

SKE48・惣田紗莉渚 封印入浴グラビア

SKE48・惣田紗莉渚 封印入浴グラビア
    • 【惣田紗莉渚】の未公開セクシーショット

インタビュー

連載

    • 【RaMu】週5でラーメン行っちゃうんです。
    • 【池田美優】浜崎あゆみの歌が響く
    • 【森田ワカナ】吉木りさに憧れる童顔巨乳
    • 多額の強化費の先を見た飛込選手
    • 文春砲を食らった?【七瀬】ふたたび
    • 通信の理想と現実の狭間で揺れる中立性
    • 高須基仁の「全摘」
    • 【曽我部恵一】がFUCK YOU音頭を作る
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 【ジャネール・モネイ】アンドロイドから人間へ
    • 【広島脱走事件】開放刑務所の奇跡的大成功
    • 【サヴァン症候群】なる局所的能力
    • 町山智浩/『ウインド・リバー』先住民保留地とアメリカの闇
    • 【タバコ規制】を妨げる利権たち
    • 小原真史の「写真時評」
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 【恋は雨上がりのように】日本男性のロリコン趣向
    • エロティック画像でメイクマネー
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 元米軍兵が【ビール】を使って町おこし
    • 幽霊、大人にならない老人の軽小説。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』