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【premium限定連載】芸能ジャーナリスト・二田一比古の「週刊誌の世界」

ビートたけし最終章スタート! 独立した理由は愛人の存在か? 小説家への転向か?

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1803_takeshi.jpg『ビートたけしのオンナ論』(サイゾー)

 今年で創立30周年を迎える「オフィス北野」をビートたけし(71)が退社。4月からはすでに立ち上げていた新会社「T.Nゴン」で新たな活動をする。たけし自身が立ち上げた事務所を本人だけが退社していく。芸能界でも類を見ない独立劇。そこにはたけしならではの計算が見え隠れしている。

 タレント、俳優、監督と天才ぶりを発揮するたけし。それもすべてトップの座にある。そこに新たに挑戦しようとしているのが小説だという。現在6本あるテレビのレギュラーも徐々に減らして、小説家に軸足を移すと見られている。その理由の一つが一緒に会社を設立した18歳年下の愛人の存在。たけしには83年に結婚した幹子夫人(67)との間に一男一女がいるが、家族とは長年に渡り別居中である。

「夫人に離婚する気持ちはない。夫人の気持ちは単純。離婚すれば、たけしが愛人と再婚するのは必定。みすみすたけし夫人の座を渡したくない。女の意地です。愛人の存在を暗に認めている分、都内の豪邸を貰い、たけしの個人会社の役員報酬など生活に困ることは一切ない。たけしが年間に稼ぐ額は軽く10億円をこえるが、財布のひもはしっかり夫人が握っている。たけしは自由が効かない。今回、独立を決意させた背景には夫人から解放されたいという思いもある。愛人との独立を公にすることは、夫人への宣誓。今後は愛人のために残りの人生を費やす覚悟の表れ」(芸能関係者)

 夫人同様に足枷となったのが「たけし軍団」の存在だった。テレビ関係者が解説する。

「素人だった男の子を集めて“たけし軍団”を作りましたが、結局はたけしのセット売りに過ぎなかった。大半はタレントとして一本立ちできなかった。その償いと責任感からたけし自身が働いて彼らが稼げない分を補ってきた。それも30年でお勤め完了。今度は愛人との時間を作るために自宅で仕事ができる小説や絵を選んだ。今後は小説の印税などの収入や権利関係も愛人に渡せる。まさに一石二鳥です」

 いかにも義理人情に厚いたけしらしい選択。人生の終活で選んだ小説と絵。特に小説に執念を燃やすのには別な理由もある。

 たけしが週刊誌などの連載を機に本を書くようになったのは「フライデー事件」が強く影響している。たけし軍団を引連れて発行元の講談社に殴り込みあえなく御用。謹慎生活を余儀なくされた。その後、タレントとして復活を果たすが、たけしなりのスキャンダル対策も必要だった。関係者によれば、「タレントをやっている以上、スキャンダルを狙われる。一番の防止作は作家になり、出版社で仕事をすることと考えた」という。それが週刊誌を持つ出版社で書くことだった。すでに小学館、新潮社で連載などを持ち、これまで仕事の関係がなかったのは喧嘩相手だった講談社と芸能界に忖度なくスキャンダルを報じる文芸春秋社だけだった。実際、これまでも二社が出す週刊誌だけはたけしのスキャンダル報道を続けていた。出版関係者から貴重な話を聞いた。

「講談社とは真っ先に和解したかったたけしはカメラマンの篠山紀信氏に仲介してもらい講談社幹部に謝罪に訪れたことがあったが、講談社は和解に応じなかった」

 文春はというと、文春がたけしの連載などにさほど興味を持っていなかった。出会いがないままだったが、今年公開された「アウトレイジ・最終章」の宣伝を兼ねて文春に初登場。さらにテレビで共演する阿川佐和子氏の介在もあって「文春」と好意的に付き合うようになったという。独立後、初の単発小説を「週刊文春」誌上に載せたのも文春に対する礼儀を果たしたという。あえて敵の懐に飛び込み、味方にする。天才たけしにしかできない芸当である。

 既に数々のエッセイ本などあるが、その大半は「聞き書きで最終的に文章をまとめているのはゴーストライター。たけし自身が書いたものはほとんどない」(出版関係者)

 本はあくまでもたけしにとって副業のようなものだったが、後輩芸人の又吉直樹が3年前に「火花」で直木賞を受賞する快挙を成し遂げた。数々のベストセラーを出しているたけしだが、本の賞は縁がない。

 人間は「全てを手に入れると次にほしくなるのは名誉」と言われる。天才・たけしもしかり。テレビ関係者が話す。

「又吉の受賞はたけしにとってある意味、ショック。嫉妬やライバル心も芽生える。エッセイではなく、本格的に小説に取り組み、目指すは直木賞。最高齢の受賞者になれば、話題性も十分。その直木賞をお膝元の文春でとりたいというのが本音では」

 たけしの人生の最終章が始まる。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

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