サイゾーpremium  > 特集  > 裏社会学  > 【芸能行政】に地殻変動

――芸能界とマスメディア――特にテレビ局では、芸能事務所との調整で毎年のドラマ出演者などが決まっている。こうした商習慣は「芸能行政」とよばれ、一部の制作陣や芸能マスコミからは揶揄の対象となっている。これまで多くの芸能系メディアがこうした行政について報じてきたが、このところ少し構造が変化しているようだ。

1804_P052-055_illust1_520.jpg
(絵/鈴木裕之)

 今年1月、芸能界にひとつの転機が訪れました。公正取引委員会が、タレントが芸能事務所から独立・移籍する際に、「ほかの事務所と一定期間契約してはいけない」などの取り決めを結ぶ行為が、法的に問題があると結論づけたのです。その背景には、ここ最近頻発している芸能プロとタレントとの契約トラブルがあります。

 ことの発端になったのが、能年玲奈の独立トラブル。前所属事務所でバーニング系列である「レプロエンタテインメント」からの独立に際して、同事務所は、本名であるにもかかわらず、その使用を制限。彼女は「のん」に改名せざるを得なくなってしまいました。事務所から飛び出した彼女は、アニメ映画『この世界の片隅に』の主演声優で芸能活動を再開。しかし在京キー局では、本人稼働でのプロモーションができず、PRの囲み取材も彼女のコメントは放送されませんでした。

 また17年には、モデルのローラも所属事務所「LIBERA」とのトラブルが解決せず、テレビ出演が激減しています。

 このほか、大手芸能プロ「研音」から独立し、母親の松田美由紀が経営する事務所に移籍したことで、映画やCMには出ていても、地上波のドラマにはなかなか出演できていなかった松田翔太。個人事務所の元社長とのトラブルで、紅白歌合戦の連続出場まで途絶えた小林幸子ら、その例は枚挙にいとまがありません。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミアム

2019年2月号

日本のタブー

日本のタブー
    • 【芸能界】権力構造とパワハラの闇
    • 【女性の社会進出】で浮き彫りになった問題
    • 【ヤフーニュース】という怖い権力
    • 【ヤフトピ】が抱える懸念点
    • 【GREEN KIDS】が紡ぐ移民の歌
    • 【共産圏】らで禁忌化するラップ
    • 風水が後押しする【タッキー】社長就任
    • 【豊川稲荷とメリー喜多川】の共鳴
    • 不正入試で揺れる【医学部】の闇
    • 米国の【大麻解禁】と処方薬汚染
    • 【処方薬】の犠牲になったポップスター
    • 塗り替えられた【五輪ユニフォーム】
    • 【原発と精神病院】そして戦後日本
    • 慰めとしての百田尚樹【日本国記】
    • 【ストロング系チューハイ】レビュー
    • ストロングゼロが霞む【米国】ヤバい酒

小阪有花、危険なエロス

小阪有花、危険なエロス
    • 元祖タブーグラドル【小阪有花】

NEWS SOURCE

    • ヤリ手社長の徹底管理!【米津玄師】の実態
    • 【官邸ポリス】と警察官僚内紛の点と線
    • 【ネットフリックス】でテレビ業界崩壊?

インタビュー

    • 【宮下かな子】姉御肌女優の管理術
    • 【舐達磨】シーンをかき回す熊谷のラッパー
    • 【金属バット】劇場出禁!? 異端漫才師の生き様

連載

    • 【長澤茉里奈】ストロング系なんです。
    • 【犬童美乃梨】筋トレ女子、秘密の習慣
    • いとしの【戸田恵梨香】
    • 自由な【インターネット】は終わった
    • 一茂、良純【中年ジュニア】の時代が到来
    • 知られざる【北島三郎】まつり話
    • 【スタバ】を襲う謎のコーヒー起業家
    • 【Zapp】ロボット声の魔力
    • 町山智浩『運び屋』
    • 【ゴーン前会長逮捕】から考える社会の劣化
    • 小原真史の「写真時評」
    • 五所純子の「ドラッグ・フェミニズム」
    • 「念力事報」/憎みきれないハゲダルマ
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 【ちびまる子ちゃん】がその他大勢に与えた救済
    • 【スヌープドッグ】のローライダーを塗った男
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 不死鳥のごとく蘇った【天才ブルワー】
    • 【ゲイメディア史】群雄割拠時代の幕開け
    • 幽霊、呪われた平成と世直しの幻想。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』