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サイゾーpremiumに、ついに山王連合会のアノ人が!

佐藤大樹って何者だ!? 映画『HiGH&LOW』の裏話と、EXILEの末っ子が抱く大いなる野心

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「演劇がめちゃくちゃ好きです!」という大樹さん。「最近見た舞台ですと劇団・新感線の『髑髏城の七人』が大好きです。あと福田雄一さんのお芝居にも参加してみたい!」と熱く語っていました。ちなみに憧れる俳優さんは「阿部寛さん、松坂桃李さん、妻夫木聡さんです」とのこと。

佐藤大樹が同グループに加わったのは、2014年4月のことだ。13年末に創始者であるHIROがパフォーマーを“勇退”し、EXILEは新たな局面を迎えていた。さらに、15年にはオリジナルメンバーである松本利夫、ÜSA、MAKIDAIがパフォーマーを引退。16年にはボーカルATSUSHIが海外留学を発表し、グループは活動休止状態に入る。新メンバーが加入し、“EXILE第四章”が始まってからわずか2年のことだった。この休止期間中に佐藤大樹はパフォーマーとして、新たに結成されたグループFANTASTICSのリーダーをEXILE世界と共に務めることとなった。そして今年、2年の時を経てATSUSHIが帰還。EXILEは復活を果たす。最年少の彼に見えている「EXILE」とは、どういう存在なのだろうか。

――佐藤さんもハイロー以降、舞台『錆色のアーマ』で主演されたり、映画『ママレード・ボーイ』への出演が決まったりと、役者としての仕事が増えています。一方で今年はEXILE復活の年でもあり、リーダーを務めるユニットFANTASTICSもボーカルが決まり、パフォーマーとしてもさらなる活躍が期待されています。この両立のために、心がけていることはありますか?

佐藤 役者をやるのは、「EXILE」という看板を背負ってほかの畑に行くということなので、そこで結果を出せたら僕自身にとってもEXILEにとってもFANTASTICSにとっても必ず還元できることだと思っています。ハイローは自分たちの内部でやっている作品で、知っているメンバーやいろんなことを経験されてきた先輩の中でいかに存在感を出すかという勝負でしたが、ほかの作品ではもちろんそうじゃない。やっぱりEXILEという看板を背負ってる僕らが演技の仕事をするのは、お芝居だけでやっているほかの役者さんからしたら違う畑の人間が来た状態なわけで、最初は距離がある場合もあるし、僕も当初は少し抵抗がありました。でもHIROさんに「大樹がEXILEを背負ってほかの現場でカマすことに意味がある。絶対に負けんなよ」と言っていただいたので、それは必ず意識してます。

――ただEXILEとしては、佐藤さんが14年に加入されてからわずか2年でグループは事実上の活動休止に入ったわけですよね。ファンからすれば、「まだ入ったばかりなのに」という気持ちもあったと思います。佐藤さんご自身は、どう受け止めていましたか?

佐藤 正直、最初は戸惑いました。ずっとEXILEになりたくてやってきて、ドームのステージには立てたけど、オリジナルメンバーのみなさんとドームで踊れたのはツアーでいうと1回しかなかったので、もっともっと踊りたかったというのはありましたね。でも同時に、いろんなことを発見できるチャンスだと思いました。特に僕と世界さんはオーディションから入ったので、それまでは先輩たちが作ってきた道、敷かれたレールの上をただ走っていただけというか、うしろで踊っていることに甘んじていたな、と。さっき話にも出たEXILEのドキュメンタリー番組を観たときに、「それぞれが今後のビジョンを持っていないと、ただそこにいるだけではいつかグループとしてだめになってしまう」ということが言われていて、まさにそれが問われているときなんだと思いました。それぞれが自分のやるべきことをやって鍛えて、それを全員がEXILEに還元できる、さらに上のステージにいくための休止期間だったと思います。この期間がなかったらお芝居の仕事もこんなにできてないでしょうし、FANTASTICSも絶対ないですし、感謝しています。

――EXILEでは最年少メンバーです。どういう立ち位置だと自負されていますか? 『FINAL MISSION』の舞台挨拶では、TAKAHIROさんと黒木(啓司)さんのボケに振り回されながら、佐藤さんがツッコミを入れまくっていたのがファンの間で話題になっていました。

佐藤 TAKAHIROさんと啓司さんは、EXILEだけでなくドラマ『ワイルド・ヒーローズ』(日本テレビ系)でも一緒で、ほんとに可愛がっていじってもらってるんです。DTCでいるときもそうなんですけど、いろんなキャラクターの中でひとりだけちゃんとしてる人がいないと成立しないというのは言われていて、あの舞台挨拶のときも啓司さんから「俺がボケるから大樹はツッコんで」と言われてました(笑)。

――じゃあやっぱりEXILEのツッコミ役なんですね。

佐藤 そうですね。ツッコむのは大好きです。あとは、例えるなら「Siri」ですね。

――iPhoneの? どういうことですか?

佐藤 ツアーで先輩たちから「大樹、ここの振り付けどうだっけ?」「立ち位置なんだっけ?」って聞かれたらすぐ答えられます。情報を知っておくのが好きなんです。誰よりも振り付けを把握してる自信がありますし、昔のツアーのセットリストもいまだに全部覚えてますから。

――すごいですね。

佐藤 それより、僕のSiriっていう例えが全然刺さってないのがショックです(笑)。

――すみません、iPhoneユーザーじゃないのでピンと来なくて……。最後にもう一度ハイローに話を戻すと、『FINAL MISSION』でコブラたち第一世代の物語は一旦幕をおろすとされています。チハルをはじめDTCが第一世代か第二世代かは微妙なところですが、世代交代は進むわけですよね。

佐藤 世代交代というのも本当にEXILEですよね。例えるならDTCはEXILE THE SECONDの立ち位置なのかな、と思います。自分に置き換えても、すごくやりやすいところがあるんです。コブラさんたちオリジナルメンバーが築き上げた山王連合会に後から入って、一番新入りだったところにケン(岩谷翔吾)やヒカル(山本省吾)という後輩もできたというのは、EXILEの最年少である自分が、FANTASTICSができて後輩を引っ張る立場になったのときれいに重なります。今後があるなら、「一緒にいるだけが仲間じゃねぇ」みたいなことを言えるような、しっかり背負うものがある存在になりたいです。あとはやっぱり、今後はチハルにもコブラさんみたいに、パンチラインになるような決めゼリフが欲しいですね(笑)。

(文/斎藤岬)
(撮影/天田 輔)

<プロフィール>
佐藤大樹(さとう・たいき)
1995年1月25日、埼玉県出身。2011年にFUNKY MONKEY BABYSの「ラブレター」のMVに出演し俳優デビュー。2014年2月に開催された、EXILE新パフォーマーオーディション「EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION」にてEXILE新パフォーマーに決定し、EXILEに加入。現在EXILEとしての活動の他に、同メンバーのEXILE世界とともにリーダを務める「FANTASTICS」としても活動を開始。俳優としては『シュガーレス』(12年)、『俺たちの明日』(14年)、『ワイルド・ヒーローズ』(15年)、『HiGH&LOW』(16~17年) などに出演。2017年6月には舞台「錆色のアーマ」で主演を務めた。今年4月には出演映画『ママレード・ボーイ』(須王銀太役)の公開が控えている。

<作品紹介>
1803_eos.jpg『HiGH & LOW THE MOVIE 2~END OF SKY~』
2017年8月に公開されたハイロー劇場映画3作目にして、新たなファンを獲得するきっかけにもなった作品。「女を守る」ことを信条とする今いちばん都知事にしたい男(注:ハイローヲタ調べ)ロッキー率いる「White Rascals」と、林蘭丸率いる「DOUBT」が全面戦争に突入する傍ら、前作『THE RED RAIN』で雨宮兄弟が手に入れたUSBをめぐって九龍グループとの争いが激化していく様が描かれている。さらに佐藤大樹演じるチハルが所属する山王連合会にも仲間割れが生じ……とにかくてんやわんやの2時間4分。エンドロールまで気を抜けない正真正銘「超全員主役」の大傑作。
DVD/Blu-ray絶賛発売中。


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