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第1特集
ニッポンのマンガ業界最新動向【2】

さいとう・たかをと時代劇だけじゃない!――ネット時代を生きるリイド社の戦略

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大手のみならず、中堅規模の出版社も軒並み、紙が売れなくなったことで苦戦を強いられているが、そんな時代にあって、ある老舗の出版社はSNSでバズることで、新たな活路を見出している?

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入稿直前に大量の修正を入れられた『バトル少年カズヤ』は、丸2日かけて該当箇所を直すハメになったという。

 さいとう・たかを作品や、時代劇マンガ雑誌「コミック乱」など、中高年向けのイメージの強いリイド社が今、SNSを中心に話題を呼んでいるのはご存知だろうか? 同社の運営する「リイドカフェ」は特殊出版レーベル・おおかみ書房編集長の劇画狼が、絶版になった過去のマンガを見つけ出して掲載したり、天久聖一の連載が控えていたりと、コアなマンガ読者に向けたサイトをつくりあげ、最大で月間170万PVを記録しているのだ。同サイトで多くの作品を手がける編集者の木本隆樹氏は、こう語る。

「弊社HPのおまけコーナーとして始まった『リイドカフェ』は、試してみたい作品を次々と投入していくうちに、いつしか若い読者と作家を獲得する媒体になりました。完全無料公開サイトのため、最終的には紙と電子の単行本販売でリクープする考え方です。同サイトで連載している中川ホメオパシー先生の『干支天使チアラット』の1巻を刊行する際、同時発売すれば話題になるだろうということで『バトル少年カズヤ』も単行本化することにしたのですが、同作はもともと『オモコロ』で連載されていた、過度な下ネタや芸能人激似のキャラに支離滅裂な行動をさせるという、大手各社が出版を躊躇するような内容。そのため、単行本発売をアナウンスしたところ、SNS上で『リイド社は頭がおかしい』と話題になってしまい、その反応を見た上層部から『こんな本出していいわけないだろ』ということで、入稿直前に大量の修正を入れることに。発売中止も考えたのですが、すでにAmazonの予約もガッツリ入っていたので、もう止められない状態でした。ある意味、SNSの後押しのおかげで出たマンガですね」

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