>   >   > ドラマが描く時代のセックス観【1】/感じる【ドラマ】のエロシーン
第1特集
ドラマが描く時代のセックス観【1】

男の乳首、見放題の時代へ……黒木メイサが、体位のお勉強!? 感じる!あのドラマのエロシーン

+お気に入りに追加

テレビドラマは常にセックスを描いてきた。あの『北の国から』も、妻の不倫を目撃したことから故郷へUターンしていったのだ。セックス描写はドラマの鉄板。女性目線や社会派、男性向け……テレビドラマが見せてきたドラマとセックスの歴史を辿ることで、映し鏡である現代の性愛を読み解こう。

1801_P042-047_page1_300.jpg
世界からも美人として注目される佐々木希。今年、結婚を果たした彼女がまさかのセックス依存症役なんて……実話誌のネタみたい!?

 18年1月からフジテレビで放送されるドラマ『隣の家族は青く見える』が放送前から一部の注目を集めている。深田恭子と松山ケンイチが大河ドラマ『平清盛』(12年・NHK)以来となる夫婦役を演じるこの作品のテーマは「妊活」。脚本を手がける中谷まゆみは「ちょっとエッチな大人の群像劇」というキャッチフレーズのドラマ『ラストシンデレラ』(13年・フジテレビ)で飯島直子演じる女性を「セックス依存症」として描き、市川由衣と三浦春馬のベッドシーンでも話題となった。ということは、新ドラマでも深キョンとマツケンの「子作りシーン」が見れるのか!? と、ゲスな期待に胸をときめかせているドラマファンも少なくないようだ。

 人間の営みを描くドラマにおいて、セックス描写は欠かせないもの。また、エンターテインメントとしてもエロスで注目を集めるという方法は決して侮れるものではない。では、そんなテレビドラマにおいて性愛はどのように描かれてきたのだろうか? そして、いっそう厳しくなり続ける過激描写の規制に対して、テレビ制作の現場ではどのような方法ですり抜けているのだろうか? 本稿では、ドラマと性愛という視点から、現代のエロスを探ってみよう。

不倫描写が描く家族の崩壊

1801_P042-047_page5_300.jpg
隠れ巨乳とうわさの上戸彩。エリート銀行員の妻から、昼顔妻まで、現実を越えて若奥さん代表となりました。

 16年に発覚したベッキーと川谷絵音(ゲスの極み乙女)の騒動以降、世間の好奇の目とあいまって、今「不倫」はドラマのテーマとしてもっとも取り上げやすいテーマのひとつとなっている。17年も鈴木おさむ脚本の『奪い愛、冬』(テレビ朝日)、『あなたのことはそれほど』(TBS)、『屋根裏の恋人』(東海テレビ)などが制作され、多数の視聴者からの支持を集めた。もちろん、さかのぼれば、山田太一の『岸辺のアルバム』(77年・TBS)や、「不倫」を大衆化した『金曜日の妻たちへ』(83年・TBS)などの名作が、不倫をテーマとして作られており、『北の国から』(81年・フジテレビ)も不倫が発端となった物語だった。あるドラマ制作関係者A氏は、昨今の不倫ドラマブームをこのように見ている。

「『不倫』というテーマは何年かの周期でぐるぐると回っているもので、特に目新しいものではありませんよね。映画版も興行収入20億円を軽々と突破した『昼顔』(14年・フジテレビ)のヒットが拍車をかけ、各放送局でも2匹目のドジョウを狙おうと必死。『当たったってことは何か鉱脈があるんだよね』という直接的な発想で、企画が通るのが現状です。とはいえ、ブームの真っ只中で制作するためには、オリジナリティを打ち出して、さらに刺激的な内容で視聴者の関心を引きつける事が必要となる。そこで、ただの不倫だけではなく純愛系、ドロドロ系、復活愛、企業内での不倫などさまざまな味つけをしている。不倫ドラマブームの火つけ役プロデューサーの清水一幸さんが、同じ不倫という題材を扱うにあたって『パパ活』(肉体関係のない援助交際や、その相手を探す行為のこと)という味つけをしてきたのがその象徴でしょう」

 また、この不倫ドラマ量産の背景に、視聴者の変化も存在していると考えるのが、『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社)などの著書があるドラマ評論家の成馬零一氏だ。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミア

2018年2月号

マンガ(禁)大全2018

マンガ(禁)大全2018
    • 【マンガ業界】最新動向
    • ネット時代【リイド社】の戦略
    • 【韓国】ウェブトゥーンが凄い
    • 【韓国マンガ】傑作6選
    • 【しらほしなつみ】コミケで見られない素顔
    • 「君たちはどう生きるか」レビュー【お笑い芸人・おたけ】
    • 「君たちはどう生きるか」レビュー【田中考】
    • 「君たちはどう生きるか」レビュー【辛酸なめ子】
    • 「君たちはどう生きるか」レビュー【精神科医・岩波明】
    • 「君たちはどう生きるか」レビュー【クロサカタツヤ】
    • 「君たちはどう生きるか」レビュー【磯部涼】
    • 「君たちはどう生きるか」レビュー【小林雅明】
    • 「君たちはどう生きるか」レビュー【更科修一郎】
    • 【井出智香恵】背筋も凍るレディコミ
    • 【リバーズ・エッジ】映画化のナゼ
    • 肉食系女子が読む【岡崎京子】座談会
    • 【少女マンガ】のファッション研究
    • プロが見る【風早くん】の服装
    • 服部昇太【80年代】マンガへの礼賛!
    • 【ナチス描写】の海外規制事情
    • 【エロ描写】は海外でこう扱われる!
    • 本家を超える【スピンオフ】を探せ!
    • マンガの神様の【スピンオフ】作品
    • ポスト【ウシジマ】貧困マンガ
    • 【藤子・F・不二雄】の変態的な性癖
    • マンガ家【下半身ゴシップ】

基礎教養としてのフリーメイソン

基礎教養としてのフリーメイソン
    • 【橋爪大三郎×フリーメイソン幹部】陰謀論の基礎知識

酒井萌衣「卒業」と「初体験」

酒井萌衣「卒業」と「初体験」
    • 【酒井萌衣】元SKE48が初水着!

NEWS SOURCE

インタビュー

連載

    • マルサの女/【わちみなみ】
    • 【柳ゆり菜】初めてジャネットで踊った日
    • 【岡田サリオ】時代は巨乳から巨尻へ
    • 【沙月とわ】海に行ったことがない女
    • 巨人のコーチになった異色の陸上選手
    • 私と【美玲】を連れてって
    • 2018年は本格的なIT制度の見直しが始まる
    • 高須基仁の「全摘」
    • 【ヤリマン】のトークに無限の可能性
    • 【アイドル】が音頭に没頭する背景
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 【AV出演強要問題】女優たちの悲痛な願い
    • 【新型うつ病】が隆盛する生きづらい日本
    • 町山智浩「映画でわかる アメリカがわかる」/『スリー・ビルボード』
    • 【ポスト・トゥルース時代】の保守とリベラルの役割
    • 小原真史の「写真時評」
    • 「念力事報」/UFO入門2018
    • ジャングルポケットの「アダルトジャングル探検録」
    • なぜ女芸人は「ブス」をネタにするのか?
    • アッシュ・ハドソンの「アングラ見聞録」
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」/span>
    • 幽霊、それでもマンガは楽しき商売。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』