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 近年はCD不況の影響もあってか年を経るごとにヒット曲に恵まれなくなっている音楽業界だが、2017年は特に悲惨な状況で、今月にはTBSが50回の節目を迎える『日本有線大賞』の放送を今年で打ち切ることを発表した。

 あいかわらずジャニーズやAKB48、乃木坂46といったコアな購買層を持つアイドル勢はそれなりの売上を維持しているが、「今年のヒット曲は?」と聞かれても、正直、ピンと来ないというのが現状だ。

 そうした中、先だって『NHK紅白歌合戦』の出演者が発表されたが、引退を表明した安室奈美恵の名前はなかった。だが、同番組のチーフプロデューサー矢島良氏は、報道による取材で出演を粘り強く交渉するとの談話を残した。

「現状では出演交渉に苦戦している状況です。一部で、同局のニュース番組が安室の電撃引退発表を伝える際、元夫のSAMとの2ショット映像を使用したことに本人が激怒した、なんて報道もありましたが、そういう問題ではない。端的に言えば、安室本人が音楽番組への出演、特に司会者や他アーティストと絡んで生でトークすることを極度に嫌がっているそうです。安室が出演するとなれば、当然、パフォーマンスだけでなく、ファンへのメッセージなどの“会話”も求められますからね」(芸能記者)

 安室といえば、自身のコンサートでもほとんどMCをしないことはファンの間でも有名だが、紅白への出演を固辞する背景にはなんとも意外な理由があるようだ。

 とはいえ、NHKサイドとしては例年以上の目玉不足に頭を抱えている上、今年から会長に就任して結果を求められる上田良一氏のゲキもあって、是が非でも安室の出演をかなえるべく粘り強くラブコールを送り続けており、安室奈美恵引退に際し特別番組を放送するなど“下地”を作ってはいるものの、芸能界のルールの前に苦戦を強いられているとか。

「NHKサイドは安室に気を使って、NHKホール以外からの中継出演にもOKを出しているのですが、安室サイドが一向にゴーサインを出さない。その背景には、“紅白にだけ出てレコ大に出ないわけにはいかない”という安室サイドの業界的なしがらみも影響しているようです。レコ大は生出演が前提ですから安室からすると出演へのハードルは高いでしょうし」(レコード会社スタッフ)

 さて、もうひとつの年末音楽特番である『輝く!日本レコード大賞』(TBS)が、視聴率の問題以前に各賞の選定が毎年のように物議を醸している“音楽業界最大の賞レース”と揶揄されているのは、もはや業界の常識だ。昨年は、秋に一昨年の三代目J Soul Brothersの大賞受賞に絡んで、所属事務所のLDHがレコ大を牛耳る“芸能界のドン”こと周防郁雄社長率いるバーニングプロダクションへ、1億円の裏金を払ったとする買収疑惑が「週刊文春」に報じられる中、西野カナが大賞に輝いた。

 世間の注目はさておき、西野の「大賞」受賞は業界内では大きな話題になったという。

「西野の所属レコード会社のソニー・ミュージックエンタテインメントは大手レコード会社ながら、レコ大とはずっと距離を置いていた。しかも、周防社長に反旗を翻した、表向きの主催である日本作曲家協会が推していた宇多田ヒカルを票争いで破っての大賞受賞でした。文春の報道など物ともしない周防社長の底力をまざまざと見せられた格好です」(前出・レコード会社スタッフ)

 こうした結果の裏には周防社長の息のかかったスポーツ紙の音楽担当記者ら審査員たちの並々ならぬ忠誠心があったわけだが、今年は“ドン”の影響力がさらにアップすると言われている。

「日本作曲家協会の働きかけで一昨年、昨年はスポーツ紙の審査員の投票が各賞ごとに振り分けられる形式になっていたのですが、今年から従来どおりすべての審査員がすべての賞の選定に参加できる形に戻ったんです。しかも、今年の5月に日本作曲家協会の会長が“反周防”派の叶弦大さんから、弦哲也さんに代わった。その人事にも周防社長が一枚かんでいると言われています」(前出・レコード会社スタッフ)

 実際、9月に東京・帝国ホテルで行われた日本作曲家協会の60周年の記念パーティーには周防社長も出席して愛想笑いを振りまいていたという。さらには、こんな驚くべき話も。

「ここに来て、そもそも周防社長、あるいは側近が文春に“レコ大買収疑惑”をリークした張本人ではないかという噂まで囁かれ始めています。常識的に考えれば、自身も当事者のスキャンダルをわざわざマスコミに流すなんて考えられないことですが、業界内に対する自身の影響力のアピール、反抗勢力のあぶり出しという観点を鑑みればあり得なくはない。周防社長ならそのくらいのことはやりかねないですし。現に“買収疑惑”の続報では、ここぞとばかりに叶さんが同誌のインタビューに登場していましたしね」(前出・レコード会社スタッフ)

 真偽のほどは定かではないが、こうした噂がまことしやかに流れること自体が、魑魅魍魎うごめく芸能界を牛耳る“ドンのドンたる所以”なのだろう。いずれにせよ、見事に反乱分子を排除したドンの影響力が増した今年のレコ大なわけだが、大賞の行方はどうなっているのだろうか?

「『大賞』の有力候補と目されているのは、今年3月にリリースした17thシングル『インフルエンサー』で初ミリオンを達成した乃木坂46です。ただ、周防社長と総合プロデューサーの秋元康さんは以前から不仲が伝えられており、秋元さんが周防社長にきちんと“あいさつ”をするのか微妙なところですよね。以前にAKB48が大賞を受賞した際には、レコード会社やAKB48のメンバーが所属する大手芸能事務所の幹部などが、ずいぶんと骨を折ったようですし。それに、これまでレコ大に非協力的だったソニー・ミュージックのアーティストが2年連続で大賞を受賞となれば、ほかのレコード会社からの反発を招くことにもなりかねません」(スポーツ紙記者)

 そこで浮上するのが、01年から03年にかけて3年連続で大賞を受賞した浜崎あゆみや05年に大賞を受賞した倖田來未らが所属し、EXILEや三代目JSBが所属するLDHやレコ大とかかわりの強いエイベックス一押しのAAA、周防社長と蜜月の仲で知られる平哲夫社長率いるライジングプロダクションの三浦大知らの名前だ。

「AAAはエイベックスの松浦勝人社長自らがプロデュースする、いわゆる“松浦案件”のアーティストで、これまでもその楽曲は大賞の候補である優秀作品賞に選ばれています。今年はドームツアーを成功させるなど、人気も上がっていますしね。一方、三浦大知もダンススキルをはじめとしたそのパフォーマンス力が評価されてブレーク中で、今年リリースした『EXCITE』が音楽チャートで初の1位を獲得。まさに今が旬といった状況で、大賞を受賞するなら今年でしょう。周防社長との“距離感”を考えると両者とも有力ですが、どちらかと言うと所属レコード会社がエイベックス系列でもある三浦の方が一歩リードしている印象です。三浦が獲ればライジングにもエイベックスにも顔が立ちますからね。ただ、エイベックスとしては自社の完全所属アーティストであるAAAに獲らせたいでしょうけど」(前出・スポーツ紙記者)

 レコード大賞の最高責任者を務めた叶氏が「週刊文春」11月30日号にて、「レコード大賞を私物化した張本人」と周防社長を名指し、批判しているこの現状。業界の構造が変わるのか、あるいは“現状維持”なのか、果たして今年の“栄冠”は誰の手に、そして最後に笑うのは誰なのだろうか?

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