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第1特集
腕時計はオトコのロマン……なのか?

男のステータスか、バカげた無駄遣いか? 高級機械式腕時計はなぜ高い

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――ここまで衣料を中心としたファッション業界の潮流やビジネス上の“本音”を見てきたが、当企画では、少し目線を変えて“腕時計”に注目してみたい。本誌読者の周囲にも、あるいは読者自身も、高級機械式腕時計を身に着けている人は決して少なくないはずだ。だが、そもそもなぜこんなに高いのか? その価値に迫ってみたい。

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『100万円超えの高級時計を買う男ってバカなの?』(東京カレンダー)

30~50代のサラリーマンにとって、もっとも力を入れる(≒お金をかける)ファッションのポイントとはなんだろうか? さまざまな意見があるだろうが、流行によってデザインが変わる衣料よりも、流行に左右されない“定番アイテム”とされる腕時計や靴に対する関心が高くなっていることは、ファッション業界の関係者でも意見が一致するところだ。某ファッション誌の編集者は、このように話す。

「ファッション業界におけるアパレルの売り上げは、ここ数年横ばい、あるいは堅調だが、かつては15兆円あったのが9兆円になったと言われています。その中で、いまだ好調なのはファッション雑貨。特に財布、かばん、靴、そして時計にはまだ人々はお金をかけている。中でも『お金をかけたいジャンル』という位置づけが変わっていないのは、やはり時計です」

 若年層がH&Mやフォーエバー21といったファストファッションに流れる中、時計に関しては、モノ・ファッション誌でも特集を組んだ号の売り上げが好調といわれる鉄板企画であり続けているという。だが、ロレックスやパネライ、IWCなど1本60万円、70万円は当たり前、ブレゲやオーディマ・ピゲは300万円、400万円、あるいは1000万円といった値段がつけられていることも多い高級機械式腕時計。言うまでもなく、ジュエリーをあしらった宝飾時計はさらにゼロが増える価格となっている。

 サラリーマンに圧倒的な人気を誇るのはロレックスということだが、なぜある種の男性は高級腕時計にこだわるのだろうか?

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