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【premium限定連載】芸能ジャーナリスト・二田一比古の「週刊誌の世界」

石田純一、森本レオ、三田村邦彦…不倫カップルに薦める先人たちの言葉

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『マイライフ―The day in my life』(幻冬舎)

 芸能人の不倫で真っ先に思い浮かぶのが石田純一の「不倫は文化」発言。タレントの長谷川理恵との不倫が発覚した石田は逃げ隠れすることなく、ゴルフ場に押しかけたメディアに囲まれながら動じることなく言ったこの言葉。一方、浮気された妻の松原千明は直撃に「役者の妻ですから」と気丈な対応だっただけに、石田への反発もありバッシングを受け続けた。やがて2人は離婚。松原は現在はタレントの娘・すみれを連れ、ハワイに移った。当時の取材メモを開くと、石田の不倫発覚がすみれの小学校お受験と重なり、受験は失敗。「不合格は石田のせい。このまま公立学校に通えば、今度は“不倫の子”などとイジメに合うとハワイに移り住んだ」(芸能関係者)

 不倫男のレッテルを張られた石田だったが、バッシングをバネに石田は不死鳥の如く蘇りイベントタレントへの道を開拓した。某レポーターの話では「イベントはいかに自分自身のプライベートな部分を話せるかが使ってもらえるカギ。石田は不倫をきっかけにマイクを向ければなんでも答えるようになった。ワイドショーにとってこれほどありがたいタレントはいない。話題になることでスポンサーも喜ぶ」

 イベントタレントの第一人者となった石田の一回のギャラは百万円以上とも言われている。「不倫は文化」発言が産んだ副産物である。

 ベテラン俳優・森本レオに女子大生との不倫が発覚した際、石田の発言に影響を受けたのか、「異文化交流していた」と珍回答したこともあった。地味な役者だけにさほど世間の印象には残らなかったが、不倫釈明の名言の一つに残るだろう。

 三田村邦彦の不倫発言は実に的を射ていた。「必殺仕事人」で一躍注目された三田村にドラマで知り合ったという若手女優との不倫が発覚。妻の中村麻里の知れるところとなり、三田村は家を追い出されキャンピングカーで暮らしていた。そんな時メディアに囲まれた三田村は、お泊り不倫を問い詰められると、「みなさんが本当に知りたいことは僕と彼女がエッチしているかどうかでしょう」と逆に問い正してきた。返事に困るメディア。「ズバリ、本心を突かれたと思いましたけど、まさかテレビで“そうです”とも言えず、みんな小さく頷くだけでした」(ワイドショースタッフ)

 三田村の答えを待つと、「でも、教えない」と大人をからかう子供のように笑った。

 三田村の意図は正しい。エッチしている関係があってこそ「不倫」関係は成立する。

 同じ部屋に男と女が泊ってもエッチしていてなければ、不倫とは言えない。

 今井絵里子議員がホテルの部屋で「原稿の手直しをしていた」と弁明した背景にあるのが、「エッチはしていない」ということである。過去にも、「台本を読んでいた」「友達もたくさんいた」などと苦しい言い訳をしていたタレントは少なくない。その本心は「エッチはしていません」と言いたいがためである。2人の不倫相手がいたことが発覚した“雨上がり決死隊”の宮迫博之(47)は、そんな先人たちの言葉を学習したのか新たな言い訳を用意していた。女性とホテルに泊まったことは事実としながらも、「もしかしたらできるかもと魔が差しまくった」と下心があったと認めた。さらに、女性に断られたため2人とは不発に終わったとまで言ってのけた。世間が信じるのかは疑問だが、新たな弁解だった。

 不倫を否定する最高の言葉を紹介しよう。劇作家の故・梶原一騎氏が女優との不倫に答えたときの言葉。「俺とその女優が泊まったのは目撃されたように事実だが、セックスしているところを見たのか、それを見たのなら認める。見てないなら泊まっただけで不倫と断定するのはおかしいだろう」

「文春砲」だってそれはできない。

 男女の関係だろうと想定できる事実をいくつも列挙して「不倫」とする。

(敬称略)

二田一比古
1949年生まれ。女性誌・写真誌・男性誌など専属記者を歴任。芸能を中心に40年に渡る記者生活。現在もフリーの芸能ジャーナリストとしてテレビ、週刊誌、新聞で「現場主義」を貫き日々のニュースを追う。

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