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クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』第43回

【クロサカタツヤ×飯田啓之】日本とベトナムを股に掛けた起業家が語る日本人エンジニアの未来と弱点

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通信・放送、そしてIT業界で活躍する気鋭のコンサルタントが失われたマス・マーケットを探索し、新しいビジネスプランをご提案!

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オフショア開発発注先相手国の実績 出典:IT人材白書2013(情報処理推進機構)

ITではアメリカに、ものづくりでは中国に負けて、にっちもさっちも行かなくなっている我がニッポン。高齢化と少子化で人口減少待ったなし。さらには科学技術も先行き真っ暗。そんな中でも僕たちは、なんとかギリギリのところで踏ん張って、今を生き抜いていかねばならない。デジタルが中心になるこれからの世界と社会の中で、我がニッポンのエンジニアが、もっともっと活躍するためには何が必要なのか?

クロサカ 飯田さんはムロドーというシステム開発会社の経営者です。昔からいろいろお世話になっていて、以前にはFIFAワールドカップ2022年大会の日本招致活動でもご協力いただきました。最近では、ベトナムでのオフショア開発【1】に力を入れているそうです。実際にはどんなふうにやっているんですか。

飯田 うちでは6年前から、ベトナムに100%子会社を作って、90人ほどのベトナム人エンジニアを雇っています。ベトナムは人件費が安くて、エンジニアひとりあたり日本の3分の1~4分の1くらいです。大規模なウェブサイトの開発が多くて、大きなところでは楽天やH.I.S.、DMM.comなどがお客さんです。

クロサカ 外国人とのやりとりをする場合、言葉の問題ってどうなっているんですか?

飯田 開発チームにひとり、コミュニケーターという日本語ができるベトナム人を付けるんです。ベトナムの開発チームと日本のお客さんとのやりとりは、専用のチャットルームを作ることが多くて、コミュニケーターがチャットでのお客さんからのリクエストをベトナム語に訳してエンジニアに伝えて、エンジニアからの回答を日本語に訳してお客さんに伝えます。これで、かなりスムーズにプロジェクトが進みます。最初は、日本語ができてプロジェクトマネージャーができるベトナム人エンジニアを探したんですが、なかなか見つからなかったんですよ。それに、仕事ができるレベルまで日本語を勉強していると、ITの勉強が追いつかない。

クロサカ あー、なるほど。スマホアプリやAIって、技術の進歩が本当に速いですからね。

飯田 そうなんです。ウェブやスマホの世界は本当に進化が速くて、最新の技術を知らないとプロジェクトマネージメントができないんですよ。だから、日本語と開発は分けています。最近は、クラウドの中でもセールスフォース【2】に力を入れていて、特にAIの「アインシュタイン」【3】にはかなり集中しようと思っています。

クロサカ そもそも、なんでベトナムに進出したんですか?

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