>   > 【のらもじ】レトロな看板文字をフォント化
インタビュー
街中に埋もれるオリジナルなフォントを掘り起こすプロジェクト

【のらもじ】「書体とともにお店の記憶をアーカイブしたい」レトロな看板の文字をフォント化する理由

+お気に入りに追加

――古い商店街や裏路地で出くわす、独特の形状をした味のある看板の文字。それらを“のらもじ”と呼んで、発見、分析、フォント化、そして販売するデザイナーたちがいる。彼らの本当の目的とは?

1707_0015427300_hosei_520.jpg
(写真/草野庸子)

 明朝体やゴシック体といった既存のフォントではない、昭和な香り漂う文字が書かれた看板が街中にはある。コンピュータで隙なくデザインされた看板とは違い、手書きの素朴さがあり、雨風にも負けずに生き残った“野良の文字”。そこに目をつけたのが、「のらもじ発見プロジェクト」である。

 その中心メンバーは、元広告代理店デザイナーの下浜臨太郎、吉本興業のタレント養成所出身の西村斉輝、山梨に移住して畑を営む若岡伸也というデザイナー3人。「のらもじ」は彼らの造語である。若岡が看板写真を収集したブログをきっかけに集まったという。

「感覚的に文字の形や佇まいが気になって見ると、戦後間もない時代に開業したお店のものが多い。経年で看板が傷むことで、いい具合に質感が出ているんです。書体は、看板屋さんがそのお店のためだけに手書きした一点モノが多く、そこから時代背景が読める点も面白い。『こういう文字にすればイメージがいい、売り上げが伸びる』というマーケティングと関係なくノリでデザインしている感じがあって、モノが少なく、作れば作るほど売れる時代のイケイケどんどん感が看板に出ている気がします。店名よりも『Panasonic』や『SHISEIDO』など扱っている商品のロゴのほうが大きく入っていたりするのも、この時代の特徴ですね」(下浜)

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミア

2017年10月号

(裏)動画案内2017

(裏)動画案内2017

チラリと魅せる和モノ写真進化考

チラリと魅せる和モノ写真進化考
    • みうらうみ「現役音大生の(禁)水着」

哲学的アニメ批評的水着グラビア

哲学的アニメ批評的水着グラビア
    • 【鹿目凛】と東大教授の化学反応

インタビュー

連載

    • 【青山ひかる】ニコ動が好きなんです。
    • 【藤田ニコル】彼氏と聴いてたback number
    • 『ユアタイム』、下から見るか?横から見るか?
    • 日本企業の【AI・IoT】は絶望的な結果!?
    • ゲス不倫くらいで騒ぐな!地下格闘技を見ろ!
    • 【菊地成孔】ミュージシャンと文筆家、2つの顔トーク
    • 思い出を作る【米軍基地】の盆踊り
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 【2パック】ラッパーの物語が銀幕へ
    • 世界はいま本当に【テロ】の時代か?
    • 【アダルトチルドレン】ですべては親のせい!?
    • 町山智浩の「映画でわかる アメリカがわかる」/『デトロイト』
    • 【理工系優位】がもたらす大学教育と知の劣化
    • 小原真史の「写真時評」/戦死者たちの肖像(中)
    • 打ち上げミサイル、下から見るか?横から見るか?
    • ジャングルポケット/ずっと舐めていられる!擬似ちくびの魅力
    • 【打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?】女心と秋の空は、まるで神隠し
    • 「バイオクイーン」ショコラの果てなき野望
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • YouTuberよどこへ行く…幽霊、現代香具師たちの難儀な炎上
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』