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『林賢一の「ライク・ア・トーキングストーン」』【26】

家に帰って実験しよう、そんな気分にさせてくれる【米村でんじろう】はトークでも魅せる!

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――元放送作家で、現在は脚本家として心機一転活動する林賢一が、生のトーク現場に裸一貫突入! 事務所の大看板・古舘伊知郎を始めとした先達たちが繰り広げるトークライブをレポートする。

『米村でんじろう おもしろサイエンスショー』

家に帰って実験しよう、そんな気分にさせてくれる【米村でんじろう】トークでも魅せる!科学実験ショーの画像1

人物:米村でんじろう 日時場所:2017年5月21日 @ハーモニーホール座間・大ホール

日本初のサイエンスプロデューサー、米村でんじろう先生が科学実験ショーで繰り出すトークとは!? 親と子、どちらからも愛されるでんじろう先生の秘密を探ってみた。


 かつて、ある都立高校に米村傳治郎という理科教師がいた。彼は、生徒たちに科学の楽しさを伝えるため、実験をメインにした授業を行っていたが、「くだらない実験よりも成績を上げろ」と保護者からクレームを受け、憤慨して退職した。後の米村でんじろうである。彼は「学べるだけでなく楽しい、楽しいだけでなく学べる」という理念を実行すべく、サイエンスプロデューサーという日本初の仕事を発明し、今やメディアに引っ張りだこの存在となった。

 そんなでんじろう先生のおもしろ実験。ただド派手なだけで、子どもたちが熱狂するとは思えない。本連載的に深掘りしたいのは彼のトークスキルである。何かカラクリがあるに違いない。トークの化学反応を起こしているはずだ。というわけで『米村でんじろう おもしろサイエンスショー』に行ってきた。

 会場は1300席ほどがほぼ満席で、家族連れや、中にはおじいちゃんが孫を連れているといった光景もあり、幸せに包まれた祝祭的空間であった。でんじろう先生が登場すると、一斉に歓声が上がり、サポート役である実験のお姉さんと一緒にショーがはじまった。でんじろう先生の語りは、とても簡潔だ。

「今日は家でも楽しめる実験を紹介します。1時間20分、よろしくお願いします」

 オープニングで放った言葉はコレだけだった。ミニマムで、まったく無駄がない。サイエンスショーなので、派手な演出はあるものの、ベースは「家でもできる実験」だと強調。加えて、その尺が1時間20分であると宣言したことに驚いた。キッチリしている。お姉さんが「最初の実験はコチラ! 飛行の実験で~す」とすぐさま実験に突入する。前置きは一切ナシのショーなのだ。

 最初の実験として、長細い風船を客席に向かって投げるでんじろう先生。だが、風船はまっすぐに飛ばない。「実はあることをすると、この風船飛行機がまっすぐ飛ぶんです」とでんじろう先生が言うと、お姉さんは驚きながら、「そんなことできるんですか!? ではココでクイズです!」とクイズが始まった。正解すると、でんじろう先生の直筆色紙と実験グッズ(会場で買うこともできるので、うまいショー構成であり、宣伝だ)がもらえるようだ。

「風船に羽をつけるとまっすぐ飛ぶ。○か×か。会場で一番元気な子に答えてもらいま~す!」と出題があった直後、会場の子ども全員が「はい!はい! はい! あ~い!!」と絶叫しながら手を挙げる。会場は揺れ、筆者は耳を押さえるほど。まぁ、それは構わないのだが、次の瞬間、驚いた。

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