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三大メガバンクの一角がどこもかしこも迷走中

三菱東京UFJ社員過労自殺と頭取辞任――名門の病みと迷走

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名門三菱東京UFJが大混乱中

メガバンク最大手の三菱東京UFJ銀行が異変続きだ。行名の変更が報道されたり、頭取が健康上の理由で電撃辞任となった。不安定な経済政策の中で、この退任をきっかけに、行内の混乱ぶりが話題になっている。

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色々ややこしいので社名統一はありがたい?

 三菱UFJフィナンシャル・グループが、傘下の三菱東京UFJ銀行の小山田隆頭取が退任し、後任に三毛兼承副頭取を昇格させる人事を発表した件で、「実は、メンタル系の病なのでは?」という臆測が飛び交っている。例えば「週刊文春」(文藝春秋)6月8日号では、〈メンタル説も三菱UFJ 小山田頭取電撃辞任の内幕〉という記事で、「体調面が思わしくない。詳しくはプライベートなことなので言えない」などという具体性に欠ける辞任理由に対して、関係者の話を紹介している。また、産経新聞も6月7日に〈「きらら」も「あかね」もダメ…三菱東京UFJ銀に何が起きた! 「行名変更」と「トップ交代」はつながっていた?〉で、一部で流れる来年4月の日銀総裁就任への布石という説について、信憑性が薄いとしつつ、行名変更報道に関するあらましを中心に、現在同行内で進んでいるという、さまざまな局面での調整に疲弊していたとしている。

 また、小山田氏が頭取に就任した直後に出た“文春砲”の責任を取らされたのでは、という話も上がっている。昨年、三菱UFJ銀行による「巨額の不適切融資疑惑」を「週刊文春」が報じた件だ。総額1400億円の負債を出して破産した船舶会社に、150億円もの大金を無担保で貸し込んだという疑惑で、記事には、副頭取時代の小山田氏も融資契約の調印式に臨んでいたとある。

 通常4年間は交代がないといわれている同行のトップ人事において、2016年4月に就任してから、わずか1年余りでの電撃辞任ならば、不祥事の引責という筋も、なくはない話だろう。

 だが、やはり今回の辞任は、アベノミクスの影響で打撃をうけているメガバンクのトップとして、相当なプレッシャーから心身ともに健康を害したと見るのが、複数の関係者の見解だ。

 現在各銀行では、組織改定などが盛んに進められているが、大手同士の統合を繰り返してきたメガバンクでは当然、さまざまな利権や派閥争いがある。そうした中での電撃辞任……ある経済系記者は、小山田氏の辞任について「やはり身体的な病気ではなく、メンタル面、精神的な問題が原因」と、話す。

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