>   >   > 林賢一の「ライク・ア・トーキングストーン」/「語る」だけではないトーク術
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『林賢一の「ライク・ア・トーキングストーン」』【24】

「声に出して読める哲学書」とは? 翻訳者がニーチェのトークを現代によみがえらせる!

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――元放送作家で、現在は脚本家として心機一転活動する林賢一が、生のトーク現場に裸一貫突入! 事務所の大看板・古舘伊知郎を始めとした先達たちが繰り広げるトークライブをレポートする。

『森一郎さんトークショー ニーチェの主著『愉しい学問』で遊ぶ「声に出して読める」哲学書の魅力』

「声に出して読める」哲学書を翻訳した翻訳者のトークショーで現代によみがえるニーチェのトークの画像1

人物:ニーチェ 日時場所:2017年3月18日 @八重洲ブックセンター

『愉しい学問』翻訳者・森一郎さんのトークショーで朗読されたニーチェの言葉はある意味、現代に蘇ってきたニーチェのトーク!? とアクロバティックに解釈してみた!


 ニーチェのトークショーが今から聞けるんすけど、いかがっすか? と声をかけられたら、誰だって怪しむ。かの哲学者フリードリヒ・ニーチェは1900年、55歳で亡くなっているからトークショーなど2017年に開催できるわけがない。だが、解釈によってはそんな不思議なトークショーが行われた、ともいえる。

 今年に入って、森一郎さんの訳書『愉しい学問』(講談社学術文庫)が出版された。ニーチェのこの本にはこれまで『悦ばしき知識』『華やぐ知慧』など複数の既訳があり、12年には村井則夫さんの新訳『喜ばしき知恵』(河出文庫)が出たばかりで、なんとか読了した記憶がある。今回の森さんの翻訳は現時点で最新版となり、その出版を記念してトークショーが行われた。イベントのサブタイトルには「『声に出して読める』哲学書の魅力」とあり、当日は森さんのどんなお話が聞けるのかと胸躍らせて会場へ向かった。

 壇上に座った森さんは開口一番、「今日のわたくしの話は、あくまでも朗読の前座ですから」と言う。どうやらこの日のメインディッシュは森さんのトークではなく、『愉しい学問』の朗読であるというのだ。これは面白い展開である。アングルを変えれば、これは「ニーチェのトークショーが聞ける」ということになるではないか。

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