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第1特集
オカルト雑誌業界「ムー」ひとり勝ちの理由

競合誌は呪われて廃刊する!? なぜ「ムー」だけになったのか? オカルト雑誌業界の“あの”タブー

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――かつて、日本でも多くのオカルト雑誌が誕生しては消えていったが、そもそも世界の“謎”を探求する同ジャンルはなぜ定着が難しいのだろうか?事実上廃刊となった雑誌が掲載し、業界を揺るがした(!)記事を取り上げながら、「ムー」ひとり勝ちの真相に迫る。

競合誌は呪われて廃刊する!? なぜ「ムー」だけになったのか?オカルト雑誌業界のあのタブーの画像1
1985年に麻原彰晃の空中浮揚の記事を掲載して話題となった「トワイライトゾーン」は、87年の12月号では、麻原の寄稿文だけでなく、オウム真理教の広告なども掲載していた。

 今や日本におけるオカルト雑誌の代名詞となった「ムー」(学研プラス)。まだその真実が“明らかになっていない”謎を解き明かすべく、UFOや異星人、超能力、UMA、怪奇現象、超古代文明やオーパーツ、超科学、陰謀論のほか、自然現象や遺跡、サイエンスまで幅広く取り扱ってきた。その読者や愛好家は「ムー民(むーみん)」と呼ばれ、最近では大ヒット映画『君の名は。』にも登場するなど、一定の地位を築いている。

 しかし、今でこそ「ムー」がひとり勝ちするオカルト雑誌業界だが、かつては多くの雑誌が創刊されてきた歴史がある。

「UFOと宇宙」(1973~83年、コズモ出版社/ユニバース出版)や「TWILIGHT ZONE(トワイライトゾーン)」(83~89年、ワールドフォトプレス)、「ワンダーライフ」(88~92年、小学館)、「ボーダーランド」(96~97年、角川春樹事務所)など、大小にかかわらず、さまざまな版元がこの分野の雑誌を送り出しては消えていったのだ。業界に君臨する「ムー」編集長の三上丈晴氏はこう解説する。

「オカルト雑誌のはしりとしては『UFOと宇宙』が有名ですが、実はそれより前に、『伝説と奇談 日本六十余州』(64~65年、山田書院)という雑誌がありました。ただこれは、日本各地に伝わる伝説や妖怪談、英雄伝などとその舞台を写真や浮世絵で紹介する、当時流行の画報雑誌。一般的にイメージされるオカルト雑誌とはテイストが大きく異なります。

 その後、73年に満を持して創刊されたのが、後に『UFOと宇宙』と改題される『コズモ』です。そもそもはアダムスキー派の久保田八郎氏が、アダムスキー理論を広めるためにコズモ出版から立ち上げた雑誌だったんですが、後にユニバース出版となり、さらに83年に版元がワールドフォトプレス社に変わった際、誌名も『トワイライトゾーン』と一新されました。以降はさまざまなジャンルを扱うようになり、作りも『ムー』を意識したものに変わっていったんですよ」(三上編集長)

 アダムスキー派とは、UFO研究家のジョージ・アダムスキー氏が唱えた、“人間はすべてコズミック・パワーの子であり、そのパワーの諸法則が宇宙に遍満している”という宇宙哲学を信奉しているグループで、その“哲学”を知らせるための運動を展開していた。当時、このアダムスキー派の日本のリーダーだったのが久保田八郎氏であり、オカルト雑誌の起源はUFOと宇宙の探求から始まったのである。

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