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大石始のマツリ・フューチャリズム【8】

チェッカーズ、オレンジレンジ、DJ OZMA…J-POPでパラパラのように踊る知られざる南米のマツリ・ダンス文化

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――21世紀型盆踊り・マツリの現在をあらゆる角度から紐解く!

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今年も大盛況に終わった『Londrina Matsuri 2016』。現地人によるブラジル語でのお祭りの説明から、日本人観光客へ向けた日系ブラジル人による流暢な日本語での説明も。

 この連載では未来の祭り・盆踊りのあり方と可能性を探究しているが、そんな「マツリ・フューチャリズム」のもっとも進化した形が南米のとあるエリアで人気を得ていることも放っておけない。それがパラグアイとアルゼンチンに接したブラジル南部の州、パラナ州の北部に位置するロンドリーナを発祥とする「マツリ・ダンス」だ。

 ロンドリーナは1930年代より多くの日本人が入植し、現在も約2万人の日系人が住む町。日本から渡ってきた一世は、日本の文化を比較的そのまま継承しており、そのため一世主催によるオーセンティックな盆踊り大会はロンドリーナのみならず、日系人が住む他の中南米の国々でも続けられている。だが、現在のコミュニティの中心を担う三~四世たちはブラジルで生まれ育ち、ブラジル人としてのアイデンティティを強く持った新しい世代。そのため、一世たちによるオーセンティックな盆踊りに馴染むことができず、自分たち世代によるリアルなコミュニティ・イベントを必要としていた。

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