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「HiGH&LOW」を読み解くための"ファン座談会"

【「ハイロー」考察本発売記念】ありがとう、ハイロー。ありがとう、HIROさん。――迫害の歴史から解放されしEXILEヲタ座談会

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 12月15日に小社より発売される、「想像以上のマネーとパワーと愛と夢で幸福になる、拳突き上げて声高らかに叫べHiGH&LOWへの愛と情熱、そしてHIROさんの本気(マジ)を本気で考察する本」(以下、「ハイロー考察本」)の刊行を記念して、本書の中身を先行公開いたします!

 今回は、LDHヲタを招集し思いの丈をぶちまけていただいた「ファン座談会」の一部をおとどけ。

 この企画で集まっていただいたファンは、20代から30代の男女3名。いずれもアニメやアイドル、もしくはサブカルチャーなどに触れながら育った、いわゆる"マイルドヤンキー的なEXILE好き"とは少し違う層の方々でした。

 EXILE TRIBEの客層は「ギャルやヤンキー」といった偏見を彼ら/彼女ら自身も持っていたそうです。「HiGH&LOW」からEXILE TRIBEに興味がわいた方々も、そうした偏見を持っていた方、しかしハイローによってその偏見から解放され、むしろLDHの面白さに目覚め、新し扉を蹴破るようなカタルシスを味わった方も多いのではないでしょうか?

 ハイロー好きなら「うんうん」と頷ける話や、LDHヲタならではの「ハイローのみかた」などなど、もりだくさんでお届けします!

座談会参加者

A:30代の女性ヲタ。推しは今市隆二(三代目JSB)、佐野玲於(GENERATIONS)
B:20代の女性ヲタ。推しは数原龍友(GENERATIONS)、劇団EXILE
C:30代の男性ヲタ。推しは登坂広臣(三代目JSB)
(構成/森野広明)
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ATSUSHIさんがいなくても、強く…強く…強く、生きろ!

――ハイロープロジェクトが発表されたとき(15年5月の三代目ライブ初日)はどう感じましたか?

A アンコール前にいきなり発表されたんです。ストーリーの説明はほとんどありませんでしたが、琥珀さんの「お前が眠ってる間に、この街もすっかり変わっちまったよ」なんてセリフが流れてた気が。

B 大きいことブチ上げて、詳細は明かさないといういつものLDHのやり方だったよね、もう慣れたけど(笑)。配役と役名だけどーんと発表されて詳細は一切なし。それでもテンション上がりました!

A 三代目も俳優としての個人活動をすでに始めていたけど、「あくまで自分たちはアーティスト」と公言してたから、まさかドラマや映画を自分たちで作る方向に舵を切るとは思わなかったもんね。

B しかも、そのときはそれがいつから、どのテレビ局でやるのかっていう発表は一切なくて、それから4カ月くらい音沙汰なし。正直、もう、やらないんじゃないかとすら思いました(笑)。

C でも、それだけ待った甲斐がありましたよね! 僕は最初、面白いカルチャーを観察しようくらいの気持ちでLDHを追ってたんです。正直、ファン以外の人が「EXILE」を語るときって「EXILE(笑)」みたいに「(笑)」がつくじゃないですか。でも、「よく知らないのに『(笑)』してちゃいけないんじゃないか」って思って。 だから、まず『EXILE カジノ』を見始めたら、それまで「黒くて筋肉質な人達」にしか見えなかったEXILE TRIBEの一人ひとりのキャラクターがきちんと見えてきて。それで『ワイルド・ヒーローズ』で俳優業もチェックするようになったんです。

A でも、EXILEの俳優陣が出たドラマって、基本的には評判が悪かったですよね。琥珀さん(AKIRA)が出てた『HEAT』もひどい視聴率で。

C そう。だから自分たちで作るほうにいったのかもね。せっかくいい素材を持っているのに、よそでやると叩かれる。だったら自分達で自分達がかっこいいと思うものを作ろうってハイローは始まったんだと思います。でも、シーズン1の1話が始まって見てみたら、殴ってるシーンしかない(笑)。

B 本当にケンカのシーンしかなくて、大丈夫かなってドキドキしましたよね。頭の悪い人たちが集まって頭の悪いことをやっていると思われるぞ、と(笑)。

C みんなに愛と夢と幸せを与えるはずの人達がこんな暴力礼賛でいいのか、とかね。でも、映像はスタイリッシュだし、何か違うことが起こるかもしれないと思って我慢して見てたんです。

A シーズン1が終わる頃には、キャラクターも出揃って、続きが気になるくらいにはなりましたよね。

B でも、EXILE第一章から追っている古参ファンに聞くと、ハイローに対する不安感や危惧は大きかったみたいです。それまでEXILEが芝居の方面で成功したことがなかったから、もう純粋に歌とダンスだけやっていてほしいと思っていたファンもいましたよね。

A LDHのファンは迫害の歴史ですから。視聴率や芝居のことを世間の「EXILE(笑)」の人たちに面白おかしく批判されてきた。だから、「ヘタなことをしたらまた笑われる」って怯えてたみたい。

B ドラマが始まってツイッターを検索したんですけど、はじめは見てる人があまりいなかったもん。それがいまや大盛り上がりだから、よくぞここまで持っていけたなと思います。

C ハイローによってEXILEやLDHに対する世間の偏見が徐々に解かれていくのを見るのも気持ちよくないですか? 三代目にハマる前までは僕も「EXILEなんて絶対一生触れないだろう」と思ってたクチなんで、ハイローから入ったオタクの人たちが「まさか自分がEXILEの音楽を聴くようになるなんて!」と言っているのを見ると「そう! わかる!」って思いますもん(笑)。

HIROは龍也か琥珀か……? ハイローは「EXILE物語」である

C 僕たちファンは、EXILEが今置かれている状況を重ねながらハイローを見ていたりします。浅い読み方かもしれないけど、功労者であるオリジナル・メンバーたちが続々と勇退して、若手たちが入ってきて、会社が組織としてでかくなっていった。一方で、ATSUSHIさんはEXILEから離れてソロ活動のほうに没入していったじゃないですか。そんな彼に対して、もしかしたらオリジナル・メンバーが抜けたことでやる気を失っているんじゃないかと、ファンも不安に思っていた部分はあって。だから僕は最初、「変わっていくことと、仲間を失うことは全然違う」っていう龍也のセリフは、HIROさんからATSUSHIさんへのメッセージなんじゃないかと思ったんです。

――龍也=HIRO、琥珀=ATSUSHI説ですね。

A 私は最近、HIROさんの著書を読み返して、龍也も琥珀も両方HIROさんなんじゃないかという気もしています。だから、ハイローはもしかしたらHIROさんの脳内宇宙なんじゃないかって。

C  全部HIROさん(笑)。

A HIROさんは、EXILEとしてデビューするために、前身のJ Soul Brothersの名前を捨てることに対してすごく葛藤があったと著書で話しています。JSBを"無限"にしたかった気持ちがあったけど、次のステップに踏み出すためにEXILEという新しい名前を選んだ。これって、まさにMUGENを今後どうするかで衝突した龍也と琥珀の心情に重なるんじゃないかと。

B そのほうがしっくりきますね。私は最初、古参ファンへ向けた「変わっていくけど、本質としてEXILEは何も変わらない」というメッセージだと思ったんです。昔からのファンは今のEXILEやLDHのやり方に懐疑的な人も多いから、そういうファンに対する説得でもあるのかなって。

――龍也=HIRO、琥珀=ファン説もあると。

B でも『THE RED RAIN』(以下、『RR』)のラストに琥珀さんが戻ってきたことで、琥珀さんの「MUGENを永遠のものにしたかった」というマインドは物語に今後も残り続けるんじゃないかと思えた。そうなると、琥珀さんの懐古主義的なものがファンを指しているだけとは思えなくなってきて。だから、琥珀さんがHIROさんの一面を象徴しているという意見は腑に落ちる。実際、HIROさんは自分が勇退しても、新メンバーを迎えながら「EXILE」の名前を残したい思いが強いですし。

C 『THE MOVIE』はそんな琥珀さんを改心させる物語でしたが、立ち直らせるのはコブラたち若い世代。それでいうと、コブラたちには三代目やGENERATIONSなど今の若手を投影しているんでしょうね。「俺を変えられるくらいの力を持てよ」という激励にも見えます。

A やっぱり元々のLDHファンはハイロー世界の歴史やヒエラルキーを、LDHやEXILEの歴史やヒエラルキーに読み替えながら見ますよね。そうやって深読みできる楽しさも魅力なんです。

雨宮雅貴=TAKAHIROの抱える闇

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江原啓之にも「仕事のプレッシャーでお腹こわしたりしたでしょ」って言われてたもんね!

B 雨宮雅貴の物語も、実際にTAKAHIROが歩んできた物語を知ってると、より切ないんですよ。『RR』のラスト、兄・尊龍を殺した敵である上園を殴りながら殺したくなるんだけど、尊龍の教えや弟・広斗のことを思い出して自ら拳をぐっとこらえる。『THE MOVIE』で琥珀さんは仲間に止めてもらえたけど、雅貴はひとりで拳をおさめるんですよ。あのシーンはHIROさんからの「TAKAHIROはひとりで苦難を克服しろ」っていうメッセージに思えて、切なくなりました。

C  その「苦難」とは、ATSUSHIさんが不在になるこの2年間のことも指しているんですかね。

A 琥珀さんに対してコブラたちが身体を張るのは、パフォーマー同士の絆だなって思う。でも、EXILE TRIBEという組織においてボーカルは常に孤独ですよね。

C TAKAHIROはATSUSHIさんのソロ志向が強くなっていくにつれ、自分から率先して後輩に対して兄貴分になったり、ここ数年はTRIBEを先頭に立って背負ってきたと思います。

A 第一章のメンバーでEXILEに残っているのは、もうATSUSHIさんだけじゃないですか。そうなったとき、今後のEXILEを背負っていくのは第二章からのTAKAHIROとAKIRAになる。だからこそ、ハイローでもこの2人が重要な役どころだし、むしろこのプロジェクト自体が、2人にEXILEを託すための装置なんじゃないかとも思えます。

B 『RR』のラストシーンはそういう意味でも深いですよね。雅貴が一番信頼していたのが実は琥珀だったっていう。

A そうそう! TAKAHIROとAKIRAが2人で守っていかなければいけないものの象徴としてのUSBであり、つまりそれってEXILEなんですよ!

C USB=EXILEという新説が出ました! あんなぶん投げられてたのに!(笑)

つづきは本書で!(Amazon予約受け付け中)


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