>   >   > 【ディズニー映画】と人種差別

――日本でも大ヒットした『ズートピア』。昨今の人種をめぐる諸問題を意識した作品のように感じた読者も多いだろうが、過去には人種差別的だと非難されたディズニー映画もあった─。『ディズニーの魔法』(新潮新書)の著者・有馬哲夫氏が、ディズニー映画と人種差別の歴史をたどりながら、『ズートピア』の真意を読み解く!

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『ズートピア』は、ジュディ・ホップスという警察官のウサギとニック・ワイルドという詐欺師のキツネのバディ・ムービーでもある。(c)2016 Disney

 今年、ディズニー3Dアニメーション映画の『ズートピア』が話題になった。日本での興行収入は、今のところ『アナと雪の女王』に次ぐ第2位だそうだが、話題性では、最近のどのディズニー映画にも負けていない。どうもこの話題性こそ、一度ならず、2度3度とこの映画を見る要因となっているようだ。

 この映画の中心にあるのは、「差別」だということに異論はないだろう。ネットにアップされている映画評や記事もほとんど「差別」を問題にしている。そして、かなりレベルの高い議論を展開している。

 私としては、似たようなことを書いてもしょうがないので、まだ誰も書いていない歴史的なアプローチをとってみたい。つまり、ディズニー・アニメーションにあった差別を歴史的にたどり、その流れの中に『ズートピア』を置くと、この作品の「差別」はどう見えるのかということだ。こうすると、この映画がこれまで考えられていたよりももっと奥深いことがわかるはずだ。

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