>   > 【歩きタバコ】と新都知事
第2特集
新知事誕生の今こそ考える条例モンダイ【2】

罰金と過料を科しても徴収はしない条例も!タバコに関わる条例が自治体により異なる背景

+お気に入りに追加

――こちらの記事では、条例の法的根拠や強制力を見てきたが、タバコに関する条例には、賛成/反対の議論が続いている。では、どのような法的根拠に基づき、今後どうなっていくのか。法律の変化によって影響を受ける“喫煙”という行為の各自治体の動向を解説しながら、その展望を見ていこう。

1610_jyoreis.jpg
『たばこ喫みのエンターテインメント見て歩き―映画・演劇・ミュージカル・オペラ・歌舞伎・文楽』(山愛書院)

 条例の制定に対して、賛成派と反対派の意見が分かれるものの代表例は、やはりタバコに関する条例だろう。まず、タバコに関する条例はどのような法的根拠に基づいて制定されているのだろうか?

「受動喫煙に関するものでは、まず健康増進法が根拠になりますね。個別具体的な制限内容が書かれているわけではありませんが、公共施設や飲食店など、多くの人が利用する施設について、『受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない』と明記されています」(前出・山岸氏)

 長嶺氏も「昨年の改正で追加された労働安全衛生法の68条の2でも、職場での受動喫煙禁止の努力義務が課されている」と説明する。受動喫煙防止の条例化は、このような法律の変化の影響も受けているわけだ。

 一方で路上喫煙禁止条例・歩きたばこ禁止条例については、「法律が具体的に規制しているものではないので、横出し条例の一種になる」(山岸氏)とのこと。日本で初めて過料処分を導入した路上喫煙禁止条例は、2002年に制定された東京都千代田区のもの。その後に制定した自治体は、ほかの東京23区の自治体や、各県の政令指定都市など都会の地域が目立っている。やはり路上を歩く人が多い地域は、路上喫煙を禁止すべき地域的実情がある……と判断されやすいのだろうか。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

サイゾープレミア

2017年2月号

過激な「マンガ」読本

過激な「マンガ」読本

"経済予測記事"はなぜハズれるのか?

    • 【経済予測記事】はご都合主義?
    • 経済学者が語る【金融緩和バトル】
    • 経済誌【制作の舞台裏】

カルチャー化する"メンヘラ"の謎

カルチャー化する
    • 【青山ひかる】が病みかわコス!
    • カジュアル化する【病み】
    • 【松永天馬】が語るメンヘラ

インタビュー

連載

    • 【平嶋夏海】もう少し遊びたかったんです。
    • 【山崎真実】Dカップの無為自然
    • MoeにKoiする5秒前
    • 大統領選を揺るがした【フェイクニュース】
    • 迫りくる教育の【2020年問題】
    • 高須基仁の「全摘」
    • 人はなぜ【忘年会】を開くのか?
    • 南米のマツリ・ダンス文化
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 月刊カルチャー時評/『真田丸』
    • 【ア・トライブ・コールド・クエスト】黒人音楽の常識を変えた!
    • 【恒例運転者事故続発】誤ったイメージ醸成の理由
    • 町山智浩の「映画でわかる アメリカがわかる」
    • 『男子の生き様』俳優・宮城紘大
    • 増える依存症と経営赤字【カジノ法案】の真実
    • 小原真史の「写真時評」
    • 「念力事報」/プーチン最強伝説
    • ジャングルポケットの「アダルトジャングル探検録」
    • 【紙の月】女の正義は状況や気分によって容易に更新される
    • 磯部涼の「川崎」
    • アメリカにはない【日本のSM】
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 更科修一郎の「批評なんてやめときな?」
    • 花くまゆうさくの「カストリ漫報」