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更科修一郎の「批評なんてやめときな?」【17】

『シン・ゴジラ』、巷で語られている感想以上のものはない――幽霊、おっさん怪獣祭にドン引いて。

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――ゼロ年代とジェノサイズの後に残ったのは、不愉快な荒野だった?生きながら葬られた〈元〉批評家が、墓の下から現代文化と批評界隈を覗き込む〈時代観察記〉

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初代『ゴジラ』の解釈をあらかた列挙しているので、今回の憑き物落とし(おっさんオタクからの防御)にも便利。

 テレビと芸能界の縮図としての『24時間テレビ』は実に素晴らしい番組で、2008年、天狗になっていたエド・はるみが欽ちゃんに(Zeebra的な意味で)公開処刑され、それから坂道を転げ落ちるように売れなくなったキツイ一発には感動すら覚えたのだが、今年も高畑裕太レイプ逮捕の後始末で奮闘していたNEWS小山のツキのなさや、NHKが裏番組の司会に欽ちゃんを投入し、Eテレの『バリバラ』では障害者感動ポルノをおちょくるシュートを仕掛けるなど、実に見どころが多かった。

 なので、テレビを眺めているほうが面白い夏だったのだが、テレビとラジオの話ばかり続いているので別の話題を、と言われて『シン・ゴジラ』だ。担当編集さんはヤクザウイルスの代わりにEXILEウイルスに感染した珍妙チーマーたちが殺し合う『極道大戦争』こと『HiGH&LOW』に激ハマりでシンゴジの言論空間にはまったく興味がないのだが、感想だけは訊いてくる。つまりはそういう映画なのだ。「面白かったです」じゃダメなのか。ダメですか。

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