>   >   > 更科修一郎の「批評なんてやめときな?」
連載
更科修一郎の「批評なんてやめときな?」【16】

消え行く大橋巨泉、永六輔ら初代テレビの住人――幽霊、才能多角経営者の棺を蓋うて。

+お気に入りに追加

――ゼロ年代とジェノサイズの後に残ったのは、不愉快な荒野だった?生きながら葬られた〈元〉批評家が、墓の下から現代文化と批評界隈を覗き込む〈時代観察記〉

1609_sarashina.jpg
編集者時代の半自伝小説が最高傑作で、評論やコラムの読者のほうが多いことは、作家としては幸せなのだろうか?

 前回、「ついに消えゆく」と書いたが、永六輔と大橋巨泉が立て続けに亡くなった。永六輔は70年代以降、ほとんどラジオの住人で、テレビ草創期の功労者と言われても若い世代が知らないのは当然だが、晩年までテレビの住人だった巨泉もセミリタイアから四半世紀経っているから、やっぱり若い世代はその功績を知らないと、『荒川強啓デイ・キャッチ!』で小西克哉がぼやいていた。

 テレビやラジオは放送作家や他の業界の隠れた才人を何者だかわからない人気者……マルチタレントにしてきたが、60年代に出てきた永六輔や巨泉はその最初の世代で、当時は「才能多角経営」とか呼ばれていた。永六輔と同じ放送作家上がりには前田武彦、青島幸男、野坂昭如、はかま満緒などがいて、隠れた才人にはジャズ評論家だった巨泉、小島正雄、推理小説雑誌の編集長だった小林信彦などがいた。最大のスターは直木賞を獲り、東京都知事にまで成り上がった「いじわるばあさん」青島幸男だが、史上最低の無能リベラル知事と批判され、最後はひっそりと死んだ。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

Recommended by logly
サイゾープレミア

2018年7月号

タブーな本150冊

タブーな本150冊
    • 【出版業界】やっぱり死す!?業界裏話
    • 【EXILE】が熱く語る自己啓発本の世界
    • 【AI本】が説く人類の幸福論
    • 【サッカーとカネ】を暴く書籍群
    • 【鈴木ふみ奈】Hカップが本まみれ
    • 【人気声優】の新書が増えたナゼ
    • 【現役声優】話題の新書を辛口批評
    • 【韓国】の近代化を知るための1冊
    • 【脱北者】たちの告白本の中身
    • 【アメリカ人種差別】の今をえぐる本
    • 【LGBT】と日本近代文学(秘)史
    • 【アメリカ】文学とLGBT
    • ヤバい【SF小説】の耽美な世界
    • エキサイティングな【米国】の書評
    • 【ミチコ・カクタニ】のアートな書評
    • 【校閲者】が語る言葉狩り

SKE48・惣田紗莉渚 封印入浴グラビア

SKE48・惣田紗莉渚 封印入浴グラビア
    • 【惣田紗莉渚】の未公開セクシーショット

インタビュー

連載

    • 【RaMu】週5でラーメン行っちゃうんです。
    • 【池田美優】浜崎あゆみの歌が響く
    • 【森田ワカナ】吉木りさに憧れる童顔巨乳
    • 多額の強化費の先を見た飛込選手
    • 文春砲を食らった?【七瀬】ふたたび
    • 通信の理想と現実の狭間で揺れる中立性
    • 高須基仁の「全摘」
    • 【曽我部恵一】がFUCK YOU音頭を作る
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 【ジャネール・モネイ】アンドロイドから人間へ
    • 【広島脱走事件】開放刑務所の奇跡的大成功
    • 【サヴァン症候群】なる局所的能力
    • 町山智浩/『ウインド・リバー』先住民保留地とアメリカの闇
    • 【タバコ規制】を妨げる利権たち
    • 小原真史の「写真時評」
    • おたけ・デニス上野・アントニーの「アダルトグッズ研究所」
    • 【恋は雨上がりのように】日本男性のロリコン趣向
    • エロティック画像でメイクマネー
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 元米軍兵が【ビール】を使って町おこし
    • 幽霊、大人にならない老人の軽小説。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』