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町山智浩の「映画がわかる アメリカがわかる」 第100回

『レヴェナント 蘇えりし者』――オスカーを望んだディカプリオの執念と名作へのオマージュ

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『レヴェナント 蘇えりし者』

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1823年、アメリカ北西部へ向かう毛皮猟師遠征隊は先住民とハイイログマに襲われた。瀕死の重傷を追ったグラスは最愛の息子も失い、さらに仲間に置き去りにされてしまう。裏切られた怒りを胸に秘め、奇跡の生還を果たすグラスは見捨てた仲間を追跡するが……。メキシコ系の監督とディカプリオがタッグを組んだアカデミー賞受賞作。

監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ/出演:レオナルド・ディカプリオ。4月22日全国公開。


 19歳で『ギルバート・グレイプ』の知能遅滞少年の役で助演賞にノミネートされてから苦節21年、レオナルド・ディカプリオがついに念願のアカデミー主演男優賞を獲得した。その映画『レヴェナント 蘇えりし者』で彼が演じるのは熊に食われて死にかけた、開拓時代の伝説的人物ヒュー・グラスだ。

 1823年、毛皮猟師だったグラスはウィリアム・H・アシュレー率いる毛皮猟遠征隊に参加した。100人ほどの部隊はミズーリ川を遡り、ロッキー山脈へと入っていった。しかし、そこは先住民アリカラ族の土地だった。彼らに襲撃されたアシュレー隊は15人を失い、撤退を決めた。その時、グラスは森の中で子連れの母熊と遭遇した。子熊を守るため、母熊はグラスに襲いかかった。

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