サイゾーpremium  > 連載  > 彼女の耳の穴  > 彼女の耳の穴/池田エライザ
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(写真/三浦太輔・go relax E more) 

Touching song

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SUPER BUTTER DOG
『サヨナラCOLOR』
永積タカシ率いる5人組バンドSUPER BUTTER DOGが2001年にリリースしたシングル曲。小泉今日子、大沢誉志幸など多くのミュージシャンにもカバーされた名バラード曲。


 お母さんがフィリピンの人なんですけど、私が生まれる前から福岡でジャズ・シンガーをやっていて、今でもハウステンボスで自分のバンド引き連れて歌ってたりして。だから、音楽は胎児の頃から聴いてます(笑)。生まれてからも、お母さんが歌っているのを聴きながらスタジオで寝たりとか。そういう音楽だらけの環境で育ったんですよね。お母さんがピアノを弾いて、それに合わせて私が歌ったり。だから、友達と音楽の話はほとんどできなかったですね。私がいちばん最初に覚えた洋楽の歌がアリシア・キーズの「イフ・アイ・エイント・ガット・ユー」で、それを歌いながら毎日学校に行ってたんですけど、まわりの友達はSMAPの「世界に一つだけの花」を歌っているみたいな。だから、小学校時代はちょっとヘンな子だと思われていたかも(笑)。いつも歌ってるし、テレビの台詞を真似てひとり芝居をしているような、開放的な子だったんですよね。

 ただ、中学校に入った頃から学校でいじめを受けたりもするようになって……ハーフが私しかいなかったんですよね。だから、おうちがよりどころだったというか、学校でいじめられても、家に帰ったらミュージシャンの外人がいっぱいいて、「よう、エライザ!」って声をかけてくれる。その頃には「ニコラ」でモデルの仕事も始めていて。だから大人たちにはすごいかわいがられてましたね。

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