>   >   > 賞レース解禁で危惧されるジャニーズ事務所の恐怖政治
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『母と暮らせば』HPより。

 1月18日、「第39回日本アカデミー賞」の受賞者が発表されたが、その中で注目を浴びたのがジャニーズ事務所のタレントが名を連ねたことだ。『母と暮せば』主演の嵐・二宮和也が「優秀主演男優賞」を、『暗殺教室』主演のHey!Say!JUMP・山田涼介が「新人俳優賞」を受賞した。

 ジャニーズ事務所といえば長きにわたり、音楽や映画の賞レースに関しては徹底して辞退してきたが、ここにきてなぜ態度を変えたのか。

「昨年の日本アカデミー賞でV6の岡田准一が最優秀主演男優賞と最優秀助演男優賞を受賞したことがきっかけでしょう。この時、事務所側は『岡田准一は弊社の中でも最多の20本の映画作品に出演させていただき、映画に育てていただいた俳優』とコメントを出し、"特例"であるかのようなアピールをしていた。

 でも、フタを開ければ今年も受賞者の中にジャニーズ事務所の面々が顔を並べている。つまり、今後も映画の賞レースに関しては辞退せず、参加していくということでしょう」(芸能記者)

 しかし、ジャニーズは第49回ブルーリボン賞主演男優賞に木村拓哉と岡田准一がノミネートされた際、「お世話になった俳優との争いもさることながら、同じ事務所内のタレント同士で賞を争うのは本意ではない。日本国内の賞レースには今後も参加する可能性は極めて低い」とわざわざファックスで通達を出してまで賞を辞退している。

「今後も賞レースには参加しない」と言っておきながら、ここにきて参加しはじめるのはやはり、SMAPのマネージャー飯島三智氏退社によって終止符が打たれた派閥争いの影響ではないのだろうか。

「2006年のブルーリボン賞では、木村が『武士の一分』、岡田が『花よりもなほ』でノミネートされたが、木村が大賞を獲る可能性が高かった。『武士の一分』は山田洋次が監督したこともあり興行成績的にも成功した。そしてなにより、それまでラブストーリーばかりやっていた木村が"役者"としてのポテンシャルを発揮し、新しい魅力を開花させたと業界評も高かった。

 一方、『花よりもなほ』は悪い作品ではなかったが、興行成績も振るわず、主演の岡田よりも脇を固めた宮沢りえの方が評価されていた。ジャニーズもそのことが分かっていて、辞退させたのでしょう。ようはジュリーさんの担当しているタレントが、飯島さんの担当しているタレントに負けるのを避けたということです」(週刊誌記者)

 昨年の岡田准一の日本アカデミー賞受賞に際しては「キムタクを超えた」などと報じるメディアもあり、木村ファンの怒りを買った。

「木村拓哉もジュリーさんが担当することになりましたから、今後は賞レースに出てくると思いますよ。17年公開の主演時代劇『無限の住人』では、ブルーリボンや日本アカデミー賞を狙っているんじゃないですかね。

 やっぱり映画賞を獲ると役者として箔がつく。岡田准一も昨年の受賞以来、映画の出演オファーが止まらないとか。ジャニーズ的にも本当はずっと参加したかったんじゃないですかね。

 飯島さんがいなくなってから、映画賞の受賞に意欲的になったジャニーズ事務所の露骨さはどうかと思いますが(苦笑)」(同)

 数多くの作品で主演を務め、良い成績を残しながらも無冠だった木村拓哉が、いよいよ映画賞という日の目を見る日も近いと期待する声も挙がる一方で、ジャニーズ事務所の横暴なやり方が映画界でも発揮されるのではないかと危惧する声も聞こえる。

「SMAP騒動でテレビ局がいかにジャニーズの言いなりであることが分かったかと思いますが、大作映画のほとんどはテレビ局主導の制作、もしくは製作委員会にテレビ局の名が入っている。ジャニーズが賞レースを解禁させたことによって、賞の狙える映画にしかタレントを出さないだとか、もっとひどい場合は無理やり賞にねじ込むように圧力をかけてくるかもしれない。

 そうなれば、他の俳優たちの士気も下がって、賞自体の価値も落ちていく。正直、今回の日本アカデミー賞に関しても、最優秀主演男優賞は『駆込み女と駆出し男』の大泉洋が最有力といわれているが、もし万が一、二宮和也が受賞するなんて番狂わせが起こったらジャニーズ側からの圧力を疑わざるを得ない」(テレビ局関係者)

 以前、北野武が「日本アカデミー賞最優秀賞は大手映画会社の持ち回り」と批判した際に、日本アカデミー賞協会会長の岡田裕介氏は「はっきり言って一番クリーンな賞であろうと思っている」と反論したが、ジャニーズ事務所が参加することによってそのクリーンさが揺るがないことを願うばかりである。


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