>   >   > 【しくじり先生】ヒットのヒミツ

――過去に成功を収めた芸能人が、その後の転落経験をもとに、学んだ教訓を熱く訴えるバラエティ『しくじり先生 俺みたいになるな!!』がヒットしている。一般とは隔絶したテレビ業界のルールを破り、干されてしまった芸能人が、再ブレイクを果たす絶好の場ともなっているこれらの番組は、なぜウケるのか?

1602_ijiri_01.jpg
『しくじり先生』の初回で、伝説的なパフォーマンスを見せたオリラジのあっちゃん。さすがカリスマ!

『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日)の勢いが止まらない。

 過去に注目を集めた有名人が、“しくじった”経験をありのままに告白する姿が反響を呼び、深夜のレギュラー放送からわずか半年でゴールデンに出世、その後も平均10・1%と現代にしては高視聴率を維持している。ほかにも同系統の番組は『有吉反省会』(日本テレビ)や『アウト×デラックス』(フジテレビ)などもあり、「ぶっちゃけ系番組」はテレビバラエティのトレンドとなっている。なぜこれらの番組は、テレビ冬の時代に話題を集め、人気を獲得しているのか。

 ある放送作家は「今現場で求められているのは、昔放送されていた番組と似た企画を、視聴者の目線を変えることで、さも新しい番組かのように見せる方法です」と語る。テレビ放送が開始して60年余り。テレビバラエティのフォーマットは出尽くし、制作費も削減される一方の昨今。似たようなタイプの番組は無数にあるが、そこに何かひとつのシンプルなアイデアを入れることで既視感のない番組にすることが、バラエティ制作の現場で求められているのだ。

 特にトーク番組は、構成のハードルが高い。タレントが集まってトークネタを披露するという形式は、それぞれ番組内で細かな演出の違いはあれど大きな差が生まれにくい。そのため大物司会者がMCをする、旬な俳優や女優がジャンジャン出てくれる、というような確約でもない限り、よほどの企画性がないと各局のトップは新番組企画にGOサインを出さないのだ。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...

サイゾープレミア

2017年2月号

過激な「マンガ」読本

過激な「マンガ」読本

"経済予測記事"はなぜハズれるのか?

    • 【経済予測記事】はご都合主義?
    • 経済学者が語る【金融緩和バトル】
    • 経済誌【制作の舞台裏】

カルチャー化する"メンヘラ"の謎

カルチャー化する
    • 【青山ひかる】が病みかわコス!
    • カジュアル化する【病み】
    • 【松永天馬】が語るメンヘラ

インタビュー

連載

    • 【平嶋夏海】もう少し遊びたかったんです。
    • 【山崎真実】Dカップの無為自然
    • MoeにKoiする5秒前
    • 大統領選を揺るがした【フェイクニュース】
    • 迫りくる教育の【2020年問題】
    • 高須基仁の「全摘」
    • 人はなぜ【忘年会】を開くのか?
    • 南米のマツリ・ダンス文化
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 月刊カルチャー時評/『真田丸』
    • 【ア・トライブ・コールド・クエスト】黒人音楽の常識を変えた!
    • 【恒例運転者事故続発】誤ったイメージ醸成の理由
    • 町山智浩の「映画でわかる アメリカがわかる」
    • 『男子の生き様』俳優・宮城紘大
    • 増える依存症と経営赤字【カジノ法案】の真実
    • 小原真史の「写真時評」
    • 「念力事報」/プーチン最強伝説
    • ジャングルポケットの「アダルトジャングル探検録」
    • 【紙の月】女の正義は状況や気分によって容易に更新される
    • 磯部涼の「川崎」
    • アメリカにはない【日本のSM】
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 更科修一郎の「批評なんてやめときな?」
    • 花くまゆうさくの「カストリ漫報」