>   >   > 芸能人の【自己正当化法】を精神科医が暴く
1602nakayamas.jpg
『なぜならやさしいまちがあったから(集英社文庫)

 15年に過去のスキャンダルを掘り起こす形で話題となった喜多嶋舞、中山美穂、紗栄子。自らのスキャンダルを弁明するべく女性誌に掲載された、彼女たちのインタビュー、手記は「自己愛」に満ちあふれていた──!? 精神科医・春日武彦先生に分析を仰いだ。

 彼女たちの自己愛を分析するにあたり、まず考えたいのが「比べる自己愛」についてです。学術用語ではありませんが、自己愛には「比べる自己愛」と「比べない自己愛」があります。「比べる自己愛」とは、常に他者との比較によって保障されるもので、他者に勝ち続けなければ自己肯定ができないという性質のものです。基本的には誰もが「比べる」「比べない」双方の自己愛を持っていますが、その比率が人によって異なり、特に芸能人のような、他者との比較を通じて仕事のモチベーションを高めていくような職業だと、「比べる自己愛」が強くなるわけです。

 この「比べる自己愛」の要素が強い人は、例えば女優なら演技で賞を受賞するとか、時に、女性たちの憧れの的である有名人とのゴシップが出ることも他者に対する勝利の証しとなり、それが自己肯定へとつながります。しかし、世間から非難されるようなスキャンダルが出たり、新人女優に人気を奪われたりと、「比べる自己愛」を守り続けることはなかなか難しい。

ログインして続きを読む
続きを読みたい方は...
この記事を購入※この記事だけを読みたい場合、noteから購入できます。

Recommended by logly
サイゾープレミア

2017年11月号

ファッション(禁)コレクション2017

ファッション(禁)コレクション2017

本誌特選!8人の(サ)な女たち

本誌特選!8人の(サ)な女たち
    • 歴代カバーガールグラビア傑作選

山地まり、大人Kawaiiレトロモダン水着

山地まり、大人Kawaiiレトロモダン水着
    • 【山地まり】Fカップとレトロ

インタビュー

連載

    • 【今野杏南】これで最後なんです。
    • 【佐藤江梨子】政治性が響くモンパチの歌
    • 【長澤茉里奈】合法ロリ生春巻き
    • 【斉藤由貴】スローな由貴でいてくれ
    • 【インターネット】への誤解がもたらす日本の危機
    • 【特別編】九州に格闘技界旋風起こす男
    • 【元・モー娘。】歌よりも正直なトーク
    • 【三波春夫】が2017年に蘇る
    • 哲学者・萱野稔人の「"超"哲学入門」
    • 【フレンチ・モンタナ】モロッコ系最強ラッパー
    • 【電通過労死事件】から考える労災
    • 【治療共同体】で精神病院を開放せよ!?
    • 町山智浩の「映画でわかる アメリカがわかる」/『バリー・シール』
    • 世界一災害に弱い【東京】備えなき首都大災害
    • 小原真史の「写真時評」
    • 赤い屍と緑のタヌキ
    • ジャングルポケット/フェラペチーノで自分好みのプレイを!
    • 【最高の離婚】夫婦の溝を埋める最良のテキストドラマ
    • ボディペインティングが導く愉楽
    • 辛酸なめ子の「佳子様偏愛採取録」
    • 幽霊、政治と信仰と破綻の円環構造。
    • 『花くまゆうさくの「カストリ漫報」』